タンパク質・遺伝子の目次
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機能による分類、GO による分類なども考えましたが、結局アルファベット順の目次を用意し、実際には検索を使ってもらうのが最も便利だろうという結論に達しました。
このページでは、簡単な説明つきで本サイトにページがある遺伝子をアルファベット順に並べています。遺伝子には複数の名前がある場合も多いので、サイト内検索を利用して頂く方が確実です。
英語名のアルファベット順に並べてありますが、略称、カタカナ、英語名などの記載に特定のルールはなく、私にとって馴染み深い名称を最も目立つように目次を作っています。
たとえば 解糖系のページ には関係する酵素の一覧があるように、機能に応じた分類はサイトのいろいろなページで見つけられるはずです。
タンパク質関係の目次 |
関連する目次 |
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A
A から始まるタンパク質は、A から始まるタンパク質の目次 へ移動しました。例えば以下のような項目があります。ページ上部のサイト内検索も合わせてご利用下さい。
ACC (acetyl-CoA carboxylase)
脂肪酸合成の律速酵素。アセチル CoA をマロニル CoA に変換する。
アディポネクチン (adiponectin)
脂肪細胞から分泌されるホルモン。インスリンの作用を強める報告に働き、糖尿病治療への応用が期待されている。アディポネクチン受容体のページもある。
ADH (alcohol dehydrogenase)
アルコールを分解する酵素。
アミロイドβ (Amyloid beta)
アルツハイマー病患者の脳に蓄積するペプチド。
B
ブロメライン (bromelain)
パイナップルに含まれるプロテアーゼ。
C
C から始まるタンパク質は、C から始まるタンパク質の目次 へ移動しました。有名なもののみをここに残しておきます。
ゲノム編集技術 CRISPR/Cas9 の主役になるヌクレアーゼ。
カゼイン (casein)
牛乳の主要なタンパク質成分。α, β, κ に分類される。
サイクリン (cyclin)
細胞周期 を制御するタンパク質。
CYP (cytochrome P450)
小胞体とミトコンドリアにある酸化還元酵素。異物代謝、ステロイド代謝などに関わる。
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D
デサチュラーゼ (desaturase)
脂肪酸 に二重結合を導入して不飽和化する酵素。
DNA ポリメラーゼ (DNA polymerase)
DNA を合成する酵素。
ジストロフィン (dystrophin)
遺伝病・筋ジストロフィーの原因遺伝子。
F
FGF (線維芽細胞増殖因子, fibroblast growth factor)
成長因子の一つ。ヒトでは 20 種類以上が知られている。
代謝、細胞分裂などを制御する転写因子。C. elegans の DAF16 も有名である。
肥満に関わるとされる遺伝子だが、論文をみると怪しい気がする。
G
G タンパク質 (G proteins)
GTP を GDP に変換するタンパク質で、多くのシグナル伝達経路の構成因子。大きく heterotrimeric と Ras の 2 つのグループに分けられる。
GADD34
翻訳開始因子 eIF2a に特異的なホスファターゼ。
GAPDH (glyceraldehyde-3-phosphate dehydrogenase)
解糖系の 6 番目の反応を触媒する酵素。
GFP (green fluorescent protein)
紫外線を当てると緑色に光る蛍光タンパク質。研究対象のタンパク質を GFP と融合させて発現させることで、簡単に観察できるようになることから、分子生物学実験で広く利用されている。
GLUT4 (glucose transporter 4)
インスリンに応答して、血液から細胞へグルコースを取り込むトランスポーター。
グリコーゲンホスホリラーゼ (glycogen phosphorylase)
グリコーゲン 分解の第一段階を触媒する酵素。
H
ヘモグロビン (hemoglobin)
酸素を運搬する血液中のヘムタンパク質。
HIF-1 (hypoxia-inducible factor 1)
低酸素 hypoxia への応答を制御する転写因子。
ヒストン (histone)
DNA と結合し、クロマチン構造を作るタンパク質。ヒストンの修飾によって遺伝子の発現パターンが制御されている。
HSP70 (heat shock protein 70 kDa)
もっともよく研究されているストレスタンパク質。HSP70 isoform のページ もある。
I
IGF (insulin-like growth factor)
インスリン insulin に構造が似たペプチドホルモン。IGF-I および IGF-II の 2 種類がよく研究されている。
IGF-I 受容体 (insulin-like growth factor I receptor)
IGF-I の受容体。1 回膜貫通型、自己リン酸化する。
インスリン様ペプチド (ILP)
インスリンに構造の類似したペプチドの総称であるが、無脊椎動物の分子に使われることが多い。
インスリン (insulin)
代謝を制御するペプチドホルモン。
インスリン受容体基質 (IRS; insulin receptor substrate)
インスリン受容体、IGF-I 受容体などによってチロシンリン酸化され、PI-3 kinase へシグナルを伝える。
L
バクテリアがラクトース (乳糖) の取り込みに用いる膜タンパク質。
乳酸デヒドロゲナーゼ (LDH)
ピルビン酸 ↔ 乳酸 の 反応を 触媒する酵素。嫌気的条件下での NAD+ 再生に重要であるほか、逸脱酵素としてもよく使われる。
レクチン (lectin)
細胞間の情報伝達に関わるタンパク質。細胞表面にある糖鎖を認識する。
リポタンパク質 (lipoprotein)
脂質の輸送に関わるタンパク質。
LXR (Liver X receptor)
コレステロール類縁体と結合する核内受容体。
リゾチーム (ライソザイム, lysozyme)
バクテリアの細胞壁を分解する酵素。
M
MC3R (メラノコルチン-3 受容体)
35 の神経核で発現している受容体。ノックアウトマウスは肥満を呈する。
MCTs (モノカルボン酸トランスポーター)
カルボン酸、phytosterol などの輸送に関わるトランスポーター。
Mia40
ミトコンドリアへのタンパク質輸送に関わる膜タンパク質。
がん、糖尿病との関係から注目が集まっている、よく保存されたマイクロ RNA。
Myoglobin (ミオグロビン)
筋肉に酸素を蓄えるための分子。牛肉などが赤い原因。
M1ap (meiosis 1 arresting protein)
Germ-line cell のみで発現し、精子形成などに関与する。
N
nanos
vasa と同様に始原生殖細胞のマーカーとなる遺伝子。Drosophila では、生殖細胞系列において、体細胞系列遺伝子の翻訳を抑制する。
核受容体 (Nuclear receptors)
核内に局在し、主に脂溶性のリガンドと結合するタンパク質のファミリー。代表的なものに PPARs、甲状腺ホルモン受容体などがある。
O
分娩を誘発するホルモン。
P
約半数のがんで変異がみられる、有名ながん抑制遺伝子。
Pax-3
Pax ファミリーに含まれる転写因子。耳、眼、顔の発生に関与している。
ペリリピン (perilipin)
油滴に存在する脂質代謝制御タンパク質。
PD-1 (programmed cell death-1)
T 細胞表面に存在する受容体。がん細胞がこの分子を利用して T 細胞の攻撃を逃れるメカニズムがあり、PD-1 を交代で阻害した免疫治療が 2018 年ノーベル賞を受賞 (本庶ら)。
PI3K (Phosphoinositide 3-kinase)
インスリンの下流で働くキナーゼ。
PPAR (peroxisome proliferator-activated receptor)
肥満、メタボリックシンドローム、糖尿病などと関係が深い核内受容体。
Piscidin 3
Antimicrobial peptide, 免疫系の細胞で発現している。
PFK (phosphofructokinase)
解糖系の 3 番目の反応を触媒する。解糖系の律速酵素の一つ。
ミトコンドリアの増殖などを制御。
R
16S rRNA (16S ribosomal RNA)
マイクロバイオーム解析などに使われる。真核生物ではミトコンドリア DNA にコードされる。
S
S6K (ribosomal protein 6 kinase)
mTOR の下流でリン酸化により活性化されるキナーゼ。タンパク質合成などに関わる。
スーパーオキシドジスムターゼ (SOD; superoxide dismutase)
スーパーオキシドO2- を過酸化水素と酸素に変換する抗酸化酵素。
T
Tlx (テイルレス)
ショウジョウバエで tailless gene が働かない場合、尾部と頭部ができない状態で発生がストップする。ニワトリでこれに似た遺伝子が発見され、Tlx と名付けられた (See this page for details)。核内受容体 NR2E1 である。
TOR (Target of rapamycin)
mTOR に関する記述もこのページにあります。
U
Ubiquitin (ユビキチン)
プロテアソーム系で分解されるタンパク質に結合し、分解のためのタグとして働くタンパク質。
UCP (Uncoupling protein)
ミトコンドリアの proton gradient を利用して熱を生産するタンパク質。電子伝達系と ATP 合成酵素の coupling を阻害するので、このように呼ばれる。
V
Vangl2
細胞質タンパクである Dishevelled (Dvl) に結合し、Wnt/β-catenin および planar cell polarity (PCP) 経路を活性化する。この遺伝子の loss-of-function mutant が Lp mutant である。
vasa
RNA helicase をコードする DEAD box proteim family member のタンパク質で、ほとんどの動物で始原生殖細胞のマーカーになる。
バソプレッシン vasopressin は、腎臓の distal tubules において水の再吸収を促進するペプチドホルモンである。
電位依存性ナトリウムチャネル (VGSC; voltage-gated sodium channel)
電位依存性ナトリウムチャネルは,膜電位に依存して開口するナトリウムイオンのチャネルである。ナトリウムイオン濃度は細胞内よりも細胞外の方が著しく高いので,VGSC の開口は大きな内向き電流を生じ,細胞を脱分極させる。
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