カゼイン: 牛乳の主要なタンパク質成分

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このページの最終更新日: 2024/12/15

  1. 概要: カゼインとは

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概要: カゼインとは

カゼイン casein とは牛乳の主要なタンパク質成分であり、大きく α-, β- および κ-カゼインに分類される。セリン残基で リン酸化されている のが特徴で、この負電荷によってカルシウムイオンと結合し、カルシウムの輸送体としての役割を担っている。

英語での発音は [keisiːn] であり、ラテン語の「チーズ」に由来する命名である。

> β- および κ- カゼインのトランスジェニックウシを作った 2003 年論文 (1)。

  • 牛乳中の β- および κ- カゼイン量が高くなり、トランスジェニック家畜の早期の成功例の一つとして有名な論文である。
  • ウシでは、2004 年に狂牛病への耐性が高いトランスジェニックも作られている (Kuroiwa et al., Nat Genet 36, 775-780, 2004.)。
  • ただし、2020 年現在では、トランスジェニック家畜の産業化はまだ許可されていない。

References

  1. Brophy et al. 2003a. Cloned transgenic cattle produce milk with higher levels of beta-casein and kappa-casein. Nat Biotechnol 21, 157-162.

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