糖原性アミノ酸: 糖新生の原料になるアミノ酸
- 概要: 糖原性アミノ酸とは
- なぜ「糖原性」というのか
- 教科書による違い
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概要: 糖原性アミノ酸とは
- ピルビン酸
- α-ケトグルタル酸, α-ketoglurarate
- サクシニル-CoA, Succinyl-CoA
- フマル酸, Fumarata
- オキサロ酢酸, Oxaloacetate
なぜ糖原性というのか
糖原性 glucogenic という名前は、これらのアミノ酸を
糖新生はピルビン酸から グルコース またはグリコーゲンを作る過程である。ホスホエノールピルビン酸 (PEP)、ピルビン酸、オキサロ酢酸、アセチル CoA の周辺は可逆・不可逆反応がありややこしいが、以下のようになっている。
- 解糖系 では PEP からピルビン酸が不可逆、つまりピルビン酸から PEP は作れない。
- 糖新生の際にはピルビン酸から PEP を作るが、これはカルボキシラーゼおよび PEP カルボキシラーゼによってオキサロ酢酸を介した迂回経路。
- オキサロ酢酸は PEP およびピルビン酸と自由に変換可能。ピルビン酸 → オキサロ酢酸は補充反応。
アセチル CoA からピルビン酸は不可逆 。図を見ると、アセチル CoA が一周回ってオキサロ酢酸になり、そこからピルビン酸になりそうに思えるが、これは考えないのか?- 実際に、TCA 回路 からは 2 個の CO2 が遊離するが、これはアセチル CoA 由来ではなく、オキサロ酢酸由来である (4)。よって、炭素レベルで考えるとアセチル CoA の炭素は糖新生に使われうることになる。
図は Wikipedia からのもの (2) であるが、ストライヤー生化学と概ね同じであることを確認済みである。
すなわち、糖原性アミノ酸とは左の 18 種をいう (1)。タンパク質構成アミノ酸のうち、 Ile, Phe, Try, Tyr は糖原性かつケト原性である。 |
教科書による違い
ハーパー生化学では、Lys は糖原性かつケト原性のアミノ酸として記載されており、糖原性でないものは Leu のみになっている。あとでちゃんと確認する。
References
- Amazon link: ストライヤー生化学: 使っているのは英語の 6 版ですが、日本語の 7 版を紹介しています。参考書のページ にレビューがあります。
- "Amino acid catabolism revised" by Mikael Häggström - http://commons.wikimedia.org/wiki/File:Amino_acid_catabolism.svg. Licensed under CC0 via Wikimedia Commons.
- Amazon link: ハーパー生化学 30版.
- TCA 回路、福岡大学ウェブサイト. Link: Last access 2018/02/26.
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