炭水化物 carbohydrate の目次
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- 基礎的事項と代謝
- 単糖
- オリゴ糖
- 多糖
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基礎的事項と代謝
定義など |
炭水化物の代謝 |
単糖: Monosaccharides
アルドース Aldose
炭水化物の概要 にも同じような表があるが、こちらを最新に保つように勤めている。
名称 | C の数 |
特徴など |
---|---|---|
グリセルアルデヒド |
3 |
最もシンプルなアルドース。解糖系の中間体でもある。 |
エリスロース |
4 |
|
スレオース Threose |
4 |
|
リボース |
5 |
核酸 nucleic acid の骨格になる。 |
アラビノース |
5 |
植物に多く含まれ、他の単糖とは異なり |
キシロース |
5 |
植物の多糖 xylan の主成分。IUPAC 名 (2R, 3S, 4R)-2,3,4,5-tetrahydroxypentanal。アルデヒド基を持つ還元糖である。 アルコール誘導体はキシリトールで、歯磨き粉やガムなどに使われている。キシリトールはスクロースよりも 40% 甘く、corncobs, cottonseed hulls, pecan shells, and straw など自然界にもみられる。 |
リキソース |
5 |
|
アロース Allose |
6 |
|
アルトロース Altrose |
6 |
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グルコース |
6 |
主要な栄養源となる糖。 |
マンノース |
6 |
粘液などに含まれる。 |
グロース Gulose |
6 |
|
イドース Idose |
6 |
|
ガラクトース |
6 |
グルコースとともに乳糖 lactose を構成する。代謝異常による galactosemia という病気がある。 |
タロース Talose |
6 |
ケトース ketose
名称 | C の数 |
特徴など |
---|---|---|
ジヒドロキシアセトン Dihydroxyacetone |
3 |
|
エリトルロース Erythrulose |
4 |
|
リブロース |
5 |
光合成を行う植物で主にみられる。Calvin cycle で二酸化炭素を固定する際に使われる。 |
キシルロース Xylulose |
5 |
|
プシコース Psicose |
6 |
|
フルクトース |
6 |
果糖とも呼ばれ、果物などに多く含まれる。グルコースよりも反応性が高く、特有の トランスポーター GLUT5 がある。 |
ソルボース |
6 |
IUPAC 名は 1,3,4,5,6-Pentahydroxyhexan-2-one で、二重結合を一つ含む糖である。味、見た目ともグルコースに似る。 アラビノースと同様、天然では L 型が多い。合成 アスコルビン酸 の原料となる。ブドウに多く含まれる。 |
タガトース Tagatose |
6 |
個々のオリゴ糖: Oligosaccharides
二糖
名称 | 特徴など |
---|---|
スクロース |
食用の砂糖の主成分である二糖。α-D-glucose + β-D-fructose。酵素 sucrase で単糖に分解される。 |
ラクトース |
ミルクに含まれる二糖。β-D-galactose + α-D-glucose。ヒトでは酵素 lactase で、バクテリアでは galactosidase で単糖に分解される。 人によっては lactase の活性が不十分なので、lactose free のミルクが販売されている。 |
マルトース |
2 分子の α-D-glucose が α-1,4-グリコシド 結合した二糖。Maltobiose とも呼ばれる。でんぷん starch の主成分、組成式は C12H22O11 である。 消化の際はマルトースとしては吸収されず、Maltase で単糖に分解されてから吸収される。甘味料として使われる。 1941 年に Mendelevi によって初めて報告された。マルトースは、単体としてはオオムギ barley 以外では自然界には高濃度で存在しない。ただし、でんぷんの加水分解によって得られるため、代謝中間体としては多くの植物でみられる。 |
セロビオース |
2 分子の α-D-glucose が β-1,4-グリコシド 結合した二糖。マルトースがでんぶんの構成要素であるのに対し、セロビオースはセルロースの構成要素である。組成式はマルトースと同じ C12H22O11 だが、グルコースの結合様式が異なっている。 |
個々の多糖: Polysaccharide
名称 | 特徴など |
---|---|
グリコーゲン |
動物の主要な貯蔵多糖。グルコースが α-1,4-glycosidic bond で結合し、α-1,6-glycosidic bond で分岐して網目構造をとる。およそ 10 に対して 1 の割合で分岐する。 |
でんぷん |
植物の主要な貯蔵多糖。α-1,4-glycosidic bond で結合し分岐しないアミロース amylose と、グリコーゲンのように α-1,6-glycosidic bond 結合を含み分岐のあるアミロペクチン amylopectin に分類される。 |
セルロース |
Glucose が β-1,4-glycosidic bond で結合した多糖。地球上でもっとも量が多い炭水化物であり、β-1,4 結合によってより長く、まっすぐな構造を作ることができる。一方、Glycogen などの α-1,4-glycosidic bond は折れ曲りが多く、酵素などがアクセスしやすい構造になっている。 |
プロテオグリカン Proteoglycan |
グリコサミノグリカン glycosaminoglycan という多糖にタンパク質が結合したものをいう。重量比で 95% は糖である。結合組織に多く含まれ、潤滑の役割を果たす。また、細胞接着にも関連する。 プロテオグリカンの性質は、主に glycosaminoglycan によって決まる。多くはアミノ糖 amino sugar の二糖の繰り返しである。グルコサミン glucosamine またはガラクトサミン galactosamine が主体。
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キチン Chitin |
甲殻類の殻を構成するムコ多糖。 |
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