ベクター、タンパク質発現系に関する用語集

UBC/experiments/dna/vector_glossary

このページの最終更新日: 2020/02/14

  1. 基礎的な用語
  2. 発現タンパク質につけるタグ
  3. 抗生物質耐性遺伝子
  4. プロモーター
  5. その他

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基礎的な用語

とくに ベクターとプラスミドの違い など、定義をしっかり押さえておこう。

単語 意味

ベクター
Vector

以下は Oxford Dictionary of Biology の定義だが、必ずしもホストの DNA に外来遺伝子を挿入するとは限らないので、良くない定義。

  • A vehicle used in gene cloning to insert a foreign DNA fragment into the genome of a host cell. For bacterial hosts several different types of vector are used: bacteriophages, artificial chromosomes, plasmids, and their hybrid derivatives, cosmids.

プラスミド
Plasmid

自然界に存在する環状 DNA で、バクテリアの accessory chromosome として働くもの (1)。

数 kb から数百 kb まで大きさは多様。抗生物質耐性、毒産生など様々な能力をバクテリアに付与する。

λ phage

コスミド
Cosmid

BAC
YAC

発現タンパク質につけるタグ

通常、ベクターを使ってタンパク質を発現するときは、人工的な配列を付加した形で発現させる。この人工配列を タグ tag という。目的は、発現タンパク質の検出や精製を容易にすることである。

発現タンパク質に、抗体で認識できる epitope を追加することを、とくにエピトープタギング Epitope tagging という。この用語は教科書に出ているが、実際には単にタグということが多いように思う。

一般的に使われるタグには、以下のようなものがある。

単語 意味

6 x His

6 残基の ヒスチジン をタンパク質に付加する。小さいためにタンパク質の機能に影響を与えにくい。

ヒスチジンは、金属イオンと配位結合する性質がある (ヒスチジンのページを参照)。これを利用して、Ni などのカラムを使って精製することができる。

GST

GFP
Halo

ベクター中の配列

下の図は pUC19 という BioLabs の一般的なクローニングベクターのマップである。これを参考に、一般にベクターに含まれる配列について説明する。



単語 意味
ori プラスミドの複製起点。
抗生物質耐性遺伝子

AmpR

アンピシリン ampicilin の耐性遺伝子。ラクタム環 lactum ring を分解する酵素 β-ラクタマーゼである。詳細はアンビシリンのページへ。

マルチクローニングサイト

MCS, multi cloning site. 様々な制限酵素 restriction enzyme による認識部位が集中した領域で、ここに遺伝子を挿入する。

lacz
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  1. Amazon link: ストライヤー生化学: 使っているのは英語の 6 版ですが、日本語の 7 版を紹介しています。参考書のページ にレビューがあります。