260 nm 法による DNA 濃度の測定

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このページの最終更新日: 2024/07/22

  1. 概要: 260 nm 法による DNA 濃度の測定
  2. 原理

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概要: 260 nm 法による DNA 濃度の測定

核酸 nucleic acid の一種である DNA や RNA は、波長 260 nm の光を吸収する性質がある。これを利用して、溶液中の核酸濃度を求めることができる。

タンパク質を構成する アミノ酸 のうち、チロシンフェニルアラニン は 280 nm の光を吸収する。したがって、260 nm と 280 nm 吸光度の比をとることで、核酸溶液にタンパク質がコンタミしていないか (溶液の純度) を知ることができる。これについては、A260/280 DNA 純度 のページにまとめた。

原理

一般に、260 nm 吸光度が 1 のときの核酸濃度 は以下の通り (2)。

  • 二本鎖 DNA なら 約 50 µg/mL
  • 一本鎖 DNA なら 約 33 µg/mL
  • RNA なら約 40 µg/mL

この値をもとに、吸光度から溶液の核酸濃度を算出できる。

ただし、実際には核酸に含まれる塩基 A, T, C, G はそれぞれ異なる吸収スペクトルをもっている。したがって、厳密には DNA の配列まで考慮に入れる必要があり、配列の影響は短い DNA でとくに大きい。

図 (文献 2) は DNA の吸収スペクトル。


吸収スペクトル
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References

  1. 田村 (2014). 改訂版 バイオ試薬調製ポケットマニュアル.

  1. By Vossman - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=38479001.
  2. Koetsier and Cantor. A practical guide to analyzing nucleic acid concentration and purity with microvolume spectrophotometers. New England Biolabs.

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このページの目次

1. 概要
2. 原理