タンパク質発現系の概要
UBC/experiments/protein/recombinant_overview
このページの最終更新日: 2024/02/14関連ページ
- ベクター関連の用語集: タグの一覧など
- この実験を行うのに必要な手続き
- Plasmid のページに、ベクターの一覧あり。
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概要: タンパク質発現系とは
まずは、発現系を選択する必要がある。
大腸菌 |
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酵母 |
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昆虫細胞 |
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哺乳類細胞 |
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in vitro |
大腸菌発現系のトラブルシューティング
大腸菌発現系でよく用いられる pET システムの文献 (1) より。pET システムの詳細は IPTG による発現誘導 のページにまとめた。
誘導前に異種タンパク質が発現してしまう
一般に、異種タンパク質を発現することは大腸菌によってストレスである。異種タンパク質自体が毒性をもっていることもあり、発現誘導前の異種タンパク質発現は、極力低く抑えるべきである。
これには、以下のような方法がある (1)。
- 図 (Public domain) のように、pET プラスミドにも lacI 遺伝子と lac operator を追加する。多くの pET ベクターはこの構造になっている。
- pET プラスミドと和合性がある (大腸菌内で共存できる) pLysS または pLysE というプラスミドに、T7 RNA ポリメラーゼを阻害するリゾリームの遺伝子を入れ、これで大腸菌を形質転換する。おそらく、IPTG 誘導がかかったときの T7 RNA ポリメラーゼの発現は大量なので、タンパク質収量にはあまり影響せず、誘導前に少量転写されてしまう T7 RNA ポリメラーゼを阻害することのメリットが大きいと考えられる。
- lac プロモーターは、培地中の グルコース 不足で活性化する。これを防ぐために L8-UV5 という変異の入った lac プロモーターが使われているが、培地に終濃度 0.5 - 1% のグルコースを添加することで、さらにプロモーター活性を下げることができる。
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References
東端 2013a (Review). 大腸菌を宿主とした異種タンパク質高発現のイロハ. 生物工学 91, 96-100.
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