大学の講義: 初回の講義でやるべきこと
初回の講義でやるべきことはいくつかあるが、
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1. Involve students quickly
- 一方的に話すのではなく、なるべく学生を巻き込むように。
- 自己紹介、小さなグループでのディスカッション。質問と挙手。
- 「** は教わったことがあるか?」など
予備知識を必要としない 簡単な質問 (1)。- 学生の知識レベルを知ることは重要であるが、いきなりテストを課したりすると、必要以上に学生をびびらせることになると思う。アンケートぐらいが適当。
2. Identify the value and importance of the subject
なぜこの授業が重要なのかを述べる。
3. Set expectations regarding
以下のような点について簡単に説明する (2)。「学生に何を期待しているか」。
- 授業についていくために必要な勉強時間
- 宿題の締め切りと、間に合わなかった場合にどうなるか
- 授業中のルール
授業中の私語について
私は、個人的に学生が寝ていても、スマホを使っていても、授業の途中で出入りしても、あまり気にならない。ただし、
Deus ex machinaな日々のこのページ に、学生の私語に対する良い対処法があるので転載しておく。確かに、叱るよりも有効であると思う。
「静かにしろ!」と叱っても学生は私語をやめません.叱ってもダメなんです. 一番最初 (第一週の開始時) が極めて肝心です.「初回だから・・」とか,「まだ気にならない程度の私語だから・・」と甘く見てはいけません. 私語だと気がついた時点で,“叱らずに”,黙って私語が収まるまで待ちます.例え小さな私語であったとしてもです. 私語をしている学生の方を向いて,10秒くらいなら黙っておきましょう. どうしても収まらない場合,「おい.気づいてくれ」と落ち着いた口調で言います. これを2〜3週ほど繰り返せば,大抵の私語はなくなっていきます. 多くの先生方はこの「黙って待つ」ことができないのです.10秒って以外に長いですからね. 私も当初は,わざとらしさと恥ずかしさ,それに手持ち無沙汰を感じていたのですが,そこを我慢してやります. 私語がダメな理由をその都度説明するとウザい先生ですし,威嚇するような態度をとる必要もありません. 私語がやんだら,抑えた笑顔で「ありがとう」と言えば,逆恨みされることも少ないです. |
4. Establish rapport
rapport [ræpɔːr] はフランス語で、感情的な親密さ、信頼感を表す言葉。発音に注意。
- 学生を個人として扱うことが、rapport の構築には重要だろう。
- 名前を覚えるのは極めて有効な方法である (2)。可能な限り学生の顔と名前を一致させ、名前で呼ぶように努力する。
5. Reveal something about yourself
教員を一人の人間として認識してもらうために、personal story を述べるのもよい。「教室の前の方で喋っている人型の機械」のように思われたら、学習効率は低い (1)。
6. Establish your credibility
一人の人間であることを示すのと同様に、プロフェッショナルであることを示すのも重要である (1)。
7. Establish the "Class climate"
クラスの雰囲気。intense or relaxed, formal or personal, humorous or seriousなど。一度雰囲気が決まってしまったら、その後それを変えるのは難しい (1)。
8. Provide administrative information
一緒にシラバスを読む。教科書、宿題、成績、出欠などに関するポリシーを説明し、理解させる (1)。
9. Present overview of the subject
授業の内容の概要を与える (1)。たとえば生態学のコースだったら、なぜそれが重要なのか、他のどんな分野と結びついているのかなど。
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References
- 第 1 回目の授業. 成長するティップス先生 Ver1.1 - 名古屋大学版ティーチングティップス.Link.
- 9 things to Do on the First Day of Class. Link.