プラスミド精製キット: 原理、各社製品の比較など
UBC/experiments/dna/plasmid_purification_kits
このページの最終更新日: 2019/01/21- 原理
- 各社製品の比較
広告
原理
プラスミド精製キットの多くは、アルカリ法 で抽出したプラスミドをカラムで精製するという方法をとっている。
とりあえず各社のキットの値段をまとめた。原理はあとで追加する。
広告
各社製品の比較
値段は各社のホームページに載っていたものなので、実際の価格とは異なる場合がある。キット名のあとの ( ) の中はカタログ番号。
価格の $673/100 preps は、100 個入りのキットが売られているという意味。$1 未満は切り捨て。大きいキットの方が単価は安いが、よく使うと思われる 50 - 100 preps のもので比較している。 ( ) はその価格から計算したサンプルあたりの値段。2018 - 2019 年ごろの情報。
Qiagen |
$673/100 preps |
カラム精製キットでは定評のある Qiagen だが、この値段はちょっと問題だろう。 |
NEB |
$82/50 preps |
|
BioRad |
$200/100 preps |
|
Thermofisher |
$70/50 preps |
|
Thermofisher |
$78/50 preps |
細かく読んでないが、GeneJET より収量、純度が少し高いようだ。 |
Zymo Research |
$65/50 preps |
集菌しなくてもプラスミド抽出できるタイプ。 |
Zymo Research |
$83/50 preps |
Zyppy が 25 µg までの plasmid を抽出できるのに対し、こちらは 100 µg まで。 |
Sigma-Aldrich |
$111/70 preps |
10 preps の小さいキットもある。 カラムを使う前に、Column preparation solution を入れて遠心する必要があるので、一手間多い。 溶出は 100 µL だが、高濃度プラスミドが必要な場合は 50 µL。Elution buffer を温めるオプションがないか? |
ひと昔前と比べて選択肢が多い印象。同じ会社からでも、微妙に違う複数のキットが出ている。全く網羅できてないが、現時点での最安値は Zymo Research。
私の場合、当面は plasmid をシークエンスして大腸菌に入れるだけなので、あまり収量、純度にこだわる必要がない。単に値段で決めて実験を始めてみる。
コメント欄
フォーラムを作ったので、各ページにあるコメント欄のうち、コメントがついていないものは順次消していきます。今後はフォーラムをご利用下さい。管理人に直接質問したい場合は、下のバナーからブログへ移動してコメントをお願いします。
|
|
アップデート前、このページには以下のようなコメントを頂いていました。ありがとうございました。
2017/10/10 11:36 ザイモ使ってます。安いけど問題ないですよ。 |