チロシン: Tyrosine, Tyr, Y

aa_carbo_lipid/aa/tyr
3-14-2017 updated


  1. 概要: チロシンとは

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概要: チロシンとは

チロシン tyrosine は右のような構造をもつアミノ酸である。以下のような重要な性質をもっている。


  • 側鎖の水酸基 (-OH) でリン酸化される。
  • 光合成に使われる。
  • 芳香族アミノ酸 であり,280 nm の光を吸収する。280 nm 法 によるタンパク質濃度の測定は,チロシンおよびトリプトファンのこの性質を利用したものである。
  • 脳では tyrosibe hydroxalase によって L-DOPA に変換される。ドーパミンなどの原料である。

チロシンは非必須アミノ酸であり,乳製品,アボカド,ナッツなどに多く含まれている。カゼインから 1846 年にJustus Von Leibig によって単離された。生体内では,フェニルアラニンから生合成することができる。

ドーパミン,ノルアドレナリンなどの生合成に使われることから,チロシンの摂取はストレスを軽減するとされる。また,チロシンからはメラトニン,アルカロイド,フェノール類,甲状腺ホルモンなども合成される。


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チロシンは,C. elegans では発生,老化,寿命などを制御する重要なシグナル伝達分子である (2)。


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References

  1. Amazon link: ストライヤー生化学: 使っているのは英語の 6 版ですが,日本語の 7 版を紹介しています。参考書のページ にレビューがあります。
  2. Ferguson et al. 2013a. TATN-1 mutations reveal a novel role for tyrosine as a metabolic signal that influences developmental decisions and longevity in Caenorhabditis elegans. PLoS Genet 9, e1004020.