代謝の中心・肝臓: 機能、病変など
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- 概要: 肝臓とは
- 脂肪変性 steatosis
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概要: 肝臓とは
肝臓は代謝で中心的な役割を果たす臓器で、その機能は少なくとも500以上とされる。また機能不全が症状に現れにくいため、沈黙の臓器と呼ばれることもある。
肝臓関係の用語集
類洞 |
肝細胞板の間に存在する拡張した毛細血管。洞様毛細血管とも呼ばれる。骨髄にも、同様に造血組織に入り込んで拡張した欠陥がみられ、これも類洞という。これを区別するため、hepatic sinusoid と呼ばれることが多い。 図はラット肝臓の類洞の顕微鏡写真 (Public domain)。 |
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脂肪変性 steatosis
脂肪変性 steatosis は、本来は「細胞や組織に異常に 脂肪 が蓄積した状態」を示す言葉であり、様々な組織 (筋肉、心臓、腎臓など) で起こり得る。しかし、単に「脂肪変性」と言った場合には、肝臓の脂肪変性を示すのが一般的である。
脂肪変性の状態では、細胞内に大きな油滴が作られ、そこに脂肪が蓄積する (図; Ref. 1)。油滴が 核 を圧迫するほど大きい場合には
下の図は non-alcoholic fatty liver disease の肝臓の MT 染色 像である。核をヘマトキシリンで染色し、細胞を赤く、結合組織を青く染める。病変がさらに進むと、結合組織がさらに増える繊維化の状態になることがある。
Steatsis の原因はさまざまであり、単一ではなく複合要因によって発症することが多い。要因になりうるものは、例えば以下の通り。
- 過栄養、肥満
- アルコールの摂取は NADH レベルを上げ、これが脂肪分解を抑制する。また脂肪酸合成が促進され、steatosis につながる。
- クワシオルコル kwashiorkor などのタンパク質不足も steatosis の原因になる。
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References
- By Nephron - Own work, CC BY-SA 3.0, Link
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