核酸染色試薬 アクリジンオレンジ:
構造、プロトコールなど
- 概要: アクリジンオレンジとは
- アクリジンオレンジによる核酸の染色
- アクリジンオレンジによるリソソームの染色とオートファジー検出
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概要: アクリジンオレンジとは
アクリジンオレンジ acridine orange は、以下のような構造をもつ色素である (Public domain)。複数の性質があるので、組織染色、フローサイトメトリーなど多くの実験で使われている (1)。
使用条件は 5 mg/mL、30 分とか。
アクリジンオレンジによる核酸の染色
アクリジンオレンジは、核酸 nucleic acid に結合する。
Ar レーザーで励起すると、DNA と RNA の同時観察が可能である。
結合分子 | 励起波長 | 蛍光波長 | 使用例など |
---|---|---|---|
二本鎖 DNA | 502 nm (青緑) | 526 nm (緑) | |
一本鎖 DNA | 460 nm (青) | 650 nm (赤) | |
RNA | 460 nm (青) | 650 nm (赤) |
アクリジンオレンジによるリソソームの染色とオートファジー検出
アクリジンオレンジは、リソソームなどの酸性部位 acidic compartment に入り込む性質がある。そのため、low pH vesicle (基本的にはリソソームのこと) の検出にも使われる。
この場合、一本鎖 DNA に結合したときと同様に、青色で励起され、赤色の蛍光を発する。
したがって、アクリジンオレンジ染色した組織を青色で励起すると、二本鎖 DNA 結合による green と、リソソーム結合による red が同時に観察される。つまり green/red の比をとればリソソームが増えているかどうかがわかり、これは
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References
- 同仁堂ウェブサイト. Link: Last access 6-17-2017.
Darzynkiewicz 1990a. Differential staining of DNA and RNA in intact cells and isolated cell nuclei with acridine-orange. Methods Cell Biol 33, 285–298.Mosadegh et al. 2017a. Nicotine-induced damages in testicular tissue of rats; evidences for bcl-2, p53 and caspase-3 expression. Iran J Basic Med Sci 20, 199-208.
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