ATP-ADPトランスロカーゼ

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このページの最終更新日: 2025/01/05

  1. 概要: ATP-ADPトランスロカーゼとは

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概要: ATP-ADPトランスロカーゼとは

ATP-ADPトランスロカーゼ (ATP-ADP translocase, ANT, または ATP-ADP translocator) は、図 (2) のような構造をもつ膜タンパク質である。日本語では ATP-ADP 交換輸送体、ATP-ADP 輸送体などとも呼ばれる。


ATP-ADPトランスロカーゼ

ミトコンドリア の内膜に局在し、ADP を膜間領域からマトリクス matrix へ輸送しつつ、ATP を逆方向、つまりマトリクスから膜間領域に輸送する (1)。これには、酸化的リン酸化によって合成された ATP を細胞質に運ぶ という重要な意義がある。

図の cytoplasm は、内膜の細胞質側を示しているだけで、ここは実際には膜間領域である。量的に多いタンパク質で、内膜に存在するタンパク質の 15% を占める (1)。

ATP-ADP トランスロカーゼには、約 100 アミノ酸からなるドメインが 3 つあり、それぞれに 2 個の膜貫通領域がある (1)。ミトコンドリア膜には多くのトランスポーターがあるが、多くはこのように 6 個の helices でポケットを作る構造をもっている (参考: UCP)。



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References

  1. Amazon link: ストライヤー生化学: 使っているのは英語の 6 版ですが、日本語の 7 版を紹介しています。参考書のページ にレビューがあります。
  2. By Mmaetani - Own work, CC BY 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15189766

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