酵素反応論 Lineweaver-Burk プロット:
意義と実験方法

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2018/09/22 更新

  1. 概要: Lineweaver-Burk plot とは


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概要: Lineweaver-Burk plot とは

Michaelis-Menten のページ では、Km が 酵素 の重要なパラメーターであることを学んだ。よって次に考えることは、いかに実験的に Km を求めるかという問題である。

基質濃度が上がると、反応速度 V (実験的には t=0 で測定する V0) は Vmax に近づいてゆく (図; ref 3)。しかしこの図は漸近線であり、ここから数学的に Vmax を求めることは難しい。



Lineweaver-Burk plot とは、実験的に得られる値 V0 から、正確に Vmax を求めるために編み出された手法である。

Michaelis-Menten の両辺を逆数にすると、


が導かれる。これは、1/V0 と 1/[S] が直線関係になるということであり、漸近線が出てきてしまう Michaelis-Menten 式よりもはるかに扱いやすい。これをプロットしたグラフを Lineweaver-Burk plot という。


式からわかるように、

  • y 切片 y-intersept は 1/Vmax
  • x 切片 x-intersept は -1/KM
  • 傾き slope は KM/Vmax

という Michaelis-Menten の重要パラメーターを満載したグラフになる (図, 2)。


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References

  1. Berg et al. Biochemistry, Seventh Edition: 使っているのは 6 版ですが 7 版を紹介しています。
  2. By Pro bug catcher at the English language Wikipedia, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=4556139
  3. GFDL, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=296690