大腸菌の遺伝子一覧
このページは、Ultrabem にあるデータベース型のページの一つで、大腸菌 の遺伝子に関する情報をリストにしていっています。寄稿頂いた内容が多いです。
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アルファベット順です。
遺伝子 | 説明 | 文献 |
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aroG |
シキミ酸経路 の最初の反応で PEP と E4P から DAHP を合成。Phe にフィードバック阻害を受ける。大腸菌には他に 2 つ DAHP synthaseがあり、それらは Tyr と Trp 感受性である。 |
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atoE |
Putative SCFA transporter. 短鎖脂肪酸を細胞内に取り込む機能があると考えられる。 |
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cspA |
コールドショック遺伝子。Takara pCold ベクターに応用されている。 |
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fabA, B, F, H, I |
いずれも脂肪酸合成に関わる。fabB, fabF には cerulenin という阻害剤がある。ノックアウトや発現抑制は、一般に大腸菌の生育に悪影響。 |
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fadR |
脂肪酸分解を負に制御する。 |
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galK |
ガラクトースの代謝に関わるガラクトキナーゼ。galK- の大腸菌はラクトースを唯一の炭素源とする環境下で増殖できる。 |
1 |
leuB |
β-イソプロピルリンゴ酸デヒドロゲナーゼ。変異株は、増殖にロイシン Leu を必要とする。 |
1 |
matB, matC |
Malonyl-CoA synthase, malonate carrier protein. マロン酸代謝に関わる。 |
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ompA, ompC, ompF, ompR |
外膜中に存在するタンパク質。発現量が非常に高く、それぞれが ribosomal protein の 10 倍近く、10 万分子/cell のオーダーで存在している。 ompC, ompF はどちらも三量体を形成し、中央の孔から分子量 700 以下の疎水性物質を透過させる。ompR は C, F の転写調節を行う。 |
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ompT |
BL21 (DE3) で欠損している。外膜に存在するアスパラギン酸プロテアーゼ。 |
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ppsA |
ホスホエノールピルビン酸シンターゼ。ATP を用いてピルビン酸をリン酸化する。 |
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recA |
真核生物 Rad51 と相同な DNA 修復酵素。相同組み換えを起こすため、多くのコンピテントセルで欠損させている。 |
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recBCD |
酵素複合体 RecBCD をコードする 3 つの遺伝子。B と D はヘリカーゼ、C は組み換えの起点となる Chi(crossover hotspot instigator)配列を認識する。 |
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thi-1 |
変異株は、培地にチアミンを要求する。 |
1 |
tktA |
Thiamine pyrophosphate を用いて、2 つの C をもつ ketol group を転移する。 |
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tyrA, tyrR |
チロシンの生産。tyrR はインヒビター。tyrA はフィードバック阻害を受ける。tktA-ppsA-FRT |
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xyl-1 |
キシロース代謝。 |
1 |
References
- endAってどういう意味?知っておくと役立つ主な大腸菌の遺伝子型まとめ. Thermofisher Scientific. Link.
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