デビットソン Davidson - ハートマン Hartmann 固定液:
組成、作り方など
- 概要: Davidson/Hartmann 固定液とは
- Davidson/Hartmann 固定液の特徴
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概要: Davidson/Hartmann 固定液とは
Davidson/Hartmann 固定液とは、パラホルムアルデヒド 水溶液であるホルマリンをベースにした組織固定液である。
英国の William McKay Davidson の名を関してデビットソン固定液 Davidson's fixative と呼ばれるが、アメリカでは William Hartmann の名でハートマン固定液 Hartmann fixative と呼ばれる。
組成は以下の通り (1)。ただし、細かい組成は文献によって異なるので注意。
- 10% 緩衝ホルマリン 22.2 mL
- エタノール 32 mL
- 氷酢酸 11.1 mL
- 蒸留水で 100 mL にする。
液を調製したあと、室温で 2 - 3 ヶ月保存することが可能らしい (2)。
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Davidson/Hartmann 固定液の特徴
一般に眼球、睾丸、および血液細胞の固定に使われる。また、自己融解の早い魚類や海洋無脊椎動物の固定に適している。
酢酸が入っているのは、Bouin 液と同様のアイディアであり、タンパク質を酸によって変性させることで、組織の変化を遅らせるためである。酢酸によって脱灰が同時にできるというメリットもある (2)。
Bouin および Davidson で固定すると、核の中にある染色質が濃縮するように見え、核のコントラストが強くなるらしい (2)。アーティファクトであるが、核の無構造化などを特徴とするウイルス病を調べる際などに、とくに結果が見やすくなる。
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References
- 株式会社 協同病理 各種固定法. Link: Last access 2020/04/20.
三輪 2000a. ホルマリンだけでは固定されない. Link: Last access 2020/04/20.
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