酢酸: 構造、特徴、代謝経路など
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2018/04/12 更新
- 概要: 酢酸とは
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概要: 酢酸とは
酢酸は、CH3COOH で表される馴染み深いカルボン酸である。生体内では、アセチル CoA リガーゼの作用によって補酵素 CoA と結合し、アセチル CoA として TCA 回路 に入るのが基本的な代謝経路である。
- ヒトの脳には0.4 - 0.8 mmol/kg wet weight 程度が存在し、脳腫瘍や虚血などで増える傾向にある (3)。
- 1H NMRでは、1.90 ppm の単一のピークとして検出される。pHが低いと低周波数側にシフトする (3)。
- アルコールは細胞質でアセトアルデヒドに、次いでミトコンドリアで酢酸に代謝される (1I)。
- 脳でグルコースのかわりのエネルギー源になる。酢酸を取り込む能力の高いアストロサイトで中心的に代謝される (2R)。
- 重度の飲酒者では脳への酢酸輸送が活発で、脳の酢酸濃度、脳の酢酸量/血中酢酸濃度が高い (1R)。
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References
- Jiang et al. 2013a. Increased brain uptake and oxidation of acetate in heavy drinkers. J Clin Invest 123, 1605-1614.
- Waniewski et al. 1998a. Preferential utilization of acetate by astrocytes is attributable to transport. J Neurosci 18, 5225-5233.
- Govindaraju et al. 2000a. Proton NMR chemical shifts and coupling constants for brain metabolites. NMR Biomed 13, 129-153.