糖新生の律速酵素:
ホルホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ PEPCK

UBC/protein_gene/p/pepck

このページの最終更新日: 2024/02/14

  1. 概要: PEPCK とは

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概要: PEPCK とは

ホルホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ phosphoenolpyruvate carboxykinase (PEPCK) は、糖新生 gluconeogenesis の律速酵素である。

詳細は 糖新生のページ にまとめているが、糖新生とは ピルビン酸 などから グルコース を作る過程のことをいう。グルコースの分解経路である 解糖系 を、3 つの迂回経路を用いて辿ることになる。

PEPCK は、その迂回経路の一つを触媒する酵素である。


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まず、ピルビン酸カルボキシラーゼがピルビン酸に二酸化炭素 CO2 を付加する。


次に、脱炭酸しつつリン酸基が付加される。この反応は、ホルホエノールピルビン酸カルボキシキナーゼ phosphoenolpyruvate carboxykinase (PEPCK) に触媒される。カルボキシキナーゼは珍しい名前だが、図をみると脱炭酸 (カルボキシラーゼの反応) とリン酸化 (キナーゼの反応) を両方行なっていることがわかるだろう。

この酵素は細胞質にあるため (1)、オキサロ酢酸はミトコンドリアから細胞質に輸送されなければならない。オキサロ酢酸は malate に変換されて状態で細胞質に輸送され、細胞質で再びオキサロ酢酸に戻される。




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References

  1. Amazon link: ストライヤー生化学: 使っているのは英語の 6 版ですが、日本語の 7 版を紹介しています。参考書のページ にレビューがあります。

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