Cas9: ゲノム編集技術CRISPR/Cas9に使われるヌクレアーゼ
UBC/protein_gene/c/cas9
このページの最終更新日: 2024/02/14- 概要: Cas9 とは
- Cas9 の構造
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概要: Cas9 とは
Cas9 は DNA binding nuclease のファミリーで、それぞれのタンパク質は 900 - 1600 アミノ酸と異なるサイズをもっている (1)。バクテリアの type II CRISPR system に利用されるヌクレアーゼで、これを応用したゲノム編集技術である CRISPR/Cas9 で利用される。
Cas9 の構造
Cas9 には、以下のドメインが含まれる (1)。
RNA binding domain | |
REC: α-helical recognition lobe |
さらに RuvC と HNH nuclease domains に分かれる (2)。 |
PAM-interacting site |
標的 DNA またはガイド RNA に結合していない Cas9 では、HNH domain が RuvC domain によってブロックされている (1)。これが非特異的な DNA の切断を防ぐ機構として働いている。
Off-target effects は、ガイド RNA と標的 DNA の間にミスマッチが許容されることで生じる。これについては、様々な配列のガイド RNA を使って検討した論文がたくさんあるようだ (1)。しかし、off-target を予測することは現時点では不可能で、これがヒトに CRISPR/Cas9 を応用する際の問題となっている。
複数の sgRNA を同時に導入することで、一度に複数箇所を edit できる (1)。
広告References
Pellagatti et al. 2015a (Review). Application of CRISPR/Cas9 genome editing to the study and treatment of disease. Arch Toxicol 89, 1023-1034.Hsu 2014a (Review). Development and applications of CRISPR-Cas9 for genome engineerging. Cell 157, 1262-1278.
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