1. 概要: アネキシンとは
2. アネキシンによるアポトーシスの検出

概要: アネキシンとは

アネキシン annexin は主に真核生物にみられる タンパク質 で、タンパク質の輸送 などで重要な役割を果たしている。

アネキシンによるアポトーシスの検出

アネキシンの本来の機能との関連は薄いが、このタンパク質を利用したアポトーシスの検出が広く使われている。

アネキシンの一種であるアネキシン V は、Ca²⁺ の存在下でホスファチジルセリン phosphatidylserine (PS) に強く結合する性質がある。PS は一般に脂質二重膜の内側に局在するが、アポトーシスした細胞では、PS が細胞膜の外側に転移する現象がみられる (2)。したがって、細胞表面へのアネキシン V の結合を用いてアポトーシス細胞を検出できる。

図 (Ref. 3) のように、アネキシン V による染色と細胞計測を組み合わせて、アポトーシスの割合を計算するのはよくある手法である。フローサイトメトリーが使われることも多い。

References

1. Amazon link: ストライヤー生化学: 使っているのは英語の 6 版ですが、日本語の 7 版を紹介しています。参考書のページ にレビューがあります。
2. Annexin V assay kits. Link: Last access 2019/12/10.
3. Liu et al. 2017a. Cytosolic extract of human adipose stem cells reverses the amyloid beta-induced mitochondrial apoptosis via P53/Foxo3a pathway. PLoS ONE 12, e02168859.

Liu et al. (2017a) is an open-access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution License, which permits unrestricted use, distribution, and reproduction in any medium, provided the original author and source are credited. Also see 学術雑誌の著作権に対する姿勢.

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