プロジェクトの評価について
- 評価 evaluation について
- 評価の定義と種類
- 評価の方法
広告
評価 evaluation について
日本でもアメリカでも、科研費のような PI ベースの研究費のほかに、学部や学科ごとに新しい教育プログラムを作るような education タイプのグラントがある。
このようなグラントでは、一般に
世の中には、プロジェクトの評価や教育理論を専門とする人々がいるようだ。実際に教育をしている立場からすると、このような「メタ教育」は言葉は悪いが
しかしながら、敵をよく知らなければ対策もできない。ここでは、NSF の The 2010 User-Friendly Handbook for Project Evaluation などを主要な資料とし、「評価」に重要な概念についてまとめる。純粋な research project ではなく、比較的シニアの研究者が書くような research - education タイプのグラントで重要となる。
評価の定義と種類
> NSF 本 Chapter 2 には、評価の分類、目的などが書かれている (1)。
- Evaluation の定義: Systematic investigation of the worth or merit of an object. 改善と記録が目的。
- プロジェクトの最後に評価が来るのは古い。Plan, evaluation, 実行というのが新しいらしい。
Formative evaluation : プロジェクトを改善するための評価。さらに implementation eval と progress eval に分かれる。- Inplementation eval は、plan 通りに実行されているかを見る。
- Progress eval は、ゴールを達成できそうかを評価する。プロジェクトの途中で入るが、早い方が有効。
Summative evaluation は、project success を評価する。Sustainability & unanticipated outcomes が NSF ではとくに重要。
Ref. 3 では evaluation ではなく assessment という言葉が使われている。「目的を持ってデータを集めること」のように定義されており、その目的はゴールへ向けた progress を測定することらしい。
評価の方法
NSF 本 3 章では、どのように実際の evaluation を行うかが述べられている。Formative, summative とも、以下の 6 つのフェイズに分けられているようだ。
- Development of a conceptual model of the program and identification of key evaluation points
- Development of evaluation questions and definition of measurable outcomes
- Development of an evaluation design
- Collection of data
- Analysis of data
- Provision of information to interested audiences
最初の conceptual model だが、
線で繋ぐと何か意味が生じると役人が考えているアレである。これによって、評価に際して何をチェックすれば良いのかが明らかになり、2 番に繋がる。つまり評価のための question を作ったり、どの outcome を評価に使えば良いのかが明らかになったりする。
Evaluation question を作るためには、利害関係者 stakeholdr を認識することが大切 (1)。
広告
References
- The 2010 User-Friendly Handbook for Project Evaluation.
- By Dylan Kneale, James Thomas and Katherine Harris - https://journals.plos.org/plosone/article?id=10.1371/journal.pone.0142187, CC BY 4.0, Link
- REU Site Assessment. Link: Last access 2019/08/24.
コメント欄
サーバー移転のため、コメント欄は一時閉鎖中です。サイドバーから「管理人への質問」へどうぞ。