嗅球 (ラット)
- 概要: ラットの嗅球
- ラット嗅球の構造
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概要: ラットの嗅球
ラット rat の嗅球 olfactory bulb は、下の図 (1) のように ラットの脳 の前側にある構造で、嗅覚の受容に関係している。
構造
Olfactory bulb は、構造的に main olfactory bulb および accessory olfactory bulb (AOB) に分かれる。
図 (3) は、生後 16 日目のラットの嗅球の断面図である。横から見ている状態になる。青は Nissl 染色、茶色は GABA 受容体の染色。強い発現がみられる部分にのみラベルがついている。
AOB, accessory olfactory bulb; G, glomeruli; MC, mitral cells.
Accessory olfactory bulb
Accessory olfactory bulb (AOB) は、上の写真のように main olfactory bulb (MOB) の背側後方に位置しており、
Output neuron は主に E13-E14 に発生する (2)。
Main olfactory bulb
Main olfactory bulb (MOB) は上の写真の AOB 以外の嗅球部分であり、嗅球の大部分を占める構造である。以下のような細胞を含む。
Olfactory receptor neurons からの情報を受け取る神経細胞 neuron で、両者のシナプスが集まっている部分を glomeruli という。脳のさらに深い部分に情報を伝達している。E15-E16 に発生する (2)。
Mitral cells と同様に、嗅球の冗費にある感覚細胞からの情報を受け取るニューロンである。External plexiform layer という構造の内側にある大きな internal tafted cells と、その外側にある小さな external tafted cell、および glomeruli 中に散在する interstitial tufted cells に分類される (2)。 それぞれ E17, E19, E20 を中心に発生する。
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References
Cheung and Cardinal 2005a. Hippocampal lesions facilitate instrumental learning with delayed reinforcement but induce impulsive choice in rats. BMC Neurosci 6, 36.Bayer 1983a. 3H-thumidine-radiographic studies of neurogenesis in the rat olfactory bulb. Exp Brain Res, 50, 329-340.Elsaesser and Paysan, 2007a. The sense of smell, its signalling pathways, and the dichotomy of cilia and microvilli in olfactory sensory cells. BMC Neurosci, 8, S1.
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