脂質抽出: Folch 法

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2018/02/13 更新


  1. 概要: Folch 法とは
  2. Folch 法のプロトコール

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脂質抽出: Folch 法とは

Folch 法は、二層分配を利用した組織からの脂質 lipid の抽出法である (1)。

有機溶媒に粉砕した組織を入れると、脂質は有機溶媒層に移動する。この有機溶媒層を取り出して、溶媒を完全に蒸発させると脂質が残る。この重さから脂質含量を測定する。


Folch 法のプロトコール

ペンシルバニア州立大学 (Penn State) が、組織および血液を使った簡単な Folch 法のプロトコールを公開していた (2)。Folch 法にはさまざまな改良が加えられているが、もっとも基本的な部分を網羅しているため、以下に概要を記載する。

  1. クロロホルム : メタノール = 2 : 1 の混合液 (C/M solution) を作る。
  2. 約 50 mg の組織に 4 倍量の C/M solution を加える。血清の場合は 25 µL を使用し、100 µL の C/M solution を用いる。
  3. サンプルをホモジナイズ、遠心機の最大速度で 20 分遠心し、下層 のクロロホルム層を別のチューブに移す。
  4. 窒素ガスで乾燥させ、脂質含量を測定する。このプロトコールでは、このままメタボロミクスに進んでいる。

Tips

脂質抽出にはさまざまなオプションがある。


ホモジナイズの段階
  • クロロホルム・メタノールを混合してから加えるよりも、メタノールを最初に入れる方が組織が脱水され、ホモジナイズしやすくなる。
  • 組織を凍結乾燥してから行うプロトコールもある。ホモジナイズは簡単になるが、脂質の酸化が進むと思われるので、あまり推奨できない。

組織を取り除く段階
  • 遠心でなく、濾過で取り除く場合もある。この場合、組織や濾紙をクロロホルム・メタノール混合液で共洗いし、脂質を完全に回収する。

有機溶媒を飛ばす段階
  • 飛ばしたい有機溶媒の量によって、ロータリーエバポレーター、スピードバック、窒素ガス吹き付けなどの方法がある。

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References

  1. Folch et al. 1957a. A simple method for the isolation and purification of total lipids from animal tissues. J Biol Chem 226, 497-509.
  2. PennState protocol. Folch Plasma Lipid Extraction Protocol. (リンク切れ)