細胞核 Nucleus: DNA を含むオルガネラ

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2018/01/20 更新

  1. 概要: 細胞核とは


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概要: 細胞核とは

細胞核は、染色体構造をもつ DNA を格納する構造であると定義されている (1,2)。1831 年に Brown により発見された。ミトコンドリア や葉緑体も DNA を含むが、「染色体構造をもつ」という部分で核と区別される。英語では nucleus, 複数形は nuclei である。

細胞の概要を示した下の図 (3) で、2 番が核、1 番が核小体である。



核には以下のような特徴がある。関連する構造とともに述べる。

  • 核内で DNA から tRNA, mRNA, rRNA などの RNA が 転写 される。核は RNA の転写およびタンパク質 protein の生合成を通じて細胞の活動を制御するコントロールセンターである。
  • 原核生物 prokaryotes では、核は存在しない。
  • 哺乳類 mammals の赤血球にも核は存在しないが、魚類など他の多くの生物の赤血球は有核である。

核膜
Nuclear envelope

核と細胞質を隔てる脂質二重膜。

核質
Nucleoplasm

核は核質 nucleoplasm に満たされている。ここには

  • 染色体 chromosome
  • 核小体 nucleolus
  • 核液

が含まれる。

核小体
Nucleolus

核小体は、細胞核の中にみられる 分子密度の高い領域 のこと。rRNA の転写やリボソームの構築が行われている。一般に光学顕微鏡で観察でき、直径は 1 - 3 µm 程度。



神経科学分野では、神経細胞 が集中した部位を核 nucleus という。細胞核、神経核と書いて区別するのが望ましいだろう。

筋細胞は複数の細胞が融合して作った多核細胞である。


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References

  1. Amazon link: Hine (2015). Oxford Dictionary of Biology.
  2. Amazon link: 岩波 理化学辞典 第5版: 使っているのは 4 版ですが 5 版を紹介しています。
  3. By Kelvinsong - Own work, CC0, Link

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