TNES 緩衝液 (DNA 抽出用): 組成、作り方、特徴など
- 概要: TNES 緩衝液とは
- その他の DNA 抽出液
広告
概要: TNES 緩衝液とは
TNES 緩衝液は DNA 抽出 の際に用いられる緩衝液で、Tris, NaCl, EDTA, SDS を含む。組成には複数の種類があり、原則としてサンプルに応じて最適化すべきである (1)。
1 x TNES の組成 | コメント |
---|---|
10 mM Tris (pH 記載なし), 150 mM NaCl, 10 mM EDTA, 0.1% SDS |
オートクレーブする場合には、SDS の添加前に行うこと (2)。 |
50 mM Tris (pH 6.8), 20 mM NaCl, 1 mM EDTA, 0.1% SDS |
イカの試料からの DNA 抽出で、このバッファー中で Proteinase K 処理をしている (3)。 |
尿素 urea を加える場合も多い。
その他の DNA 抽出液
NaCl を含まないものなど、厳密には TNESと言えないが、DNA 抽出用の緩衝液として使われるものの組成をまとめておく。
組成 | コメント |
---|---|
0.01 M Tris-HCl, pH 7.8, 0.01 M EDTA, 0.5% SDS, 1/400 - 1/40 (v/v) Proteinase K |
タカラの Proteinase K プロトコールより (Link)。 |
広告
References
田村 (2014). 改訂版 バイオ試薬調製ポケットマニュアル.
一般的なバイオ実験に使われる試薬の作り方がまとまっているハンドブック。一冊手元にあると便利。サイズも実験の邪魔にならずお手頃。
2003 年にオリジナル版、2014 年に改訂版が出た。I 部は溶液・試薬データ編、II 部は基本操作編になっており、ピペット操作など実験の基本がイラスト付きで説明されている。研究室に入って 1-2 年目はとくに重宝するが、末永く使うことができるだろう。このページ に見開きサンプルあり 。
- DNA 抽出溶液の調製. Link.
竹元ら . ミトコンドリア DNA 解析によるイカの IQ 該非の判別 (第 2 報).
コメント欄
サーバー移転のため、コメント欄は一時閉鎖中です。サイドバーから「管理人への質問」へどうぞ。