ポリエチレングリコール (PEG): 核酸精製に使う高分子

UBC/reagents/p/peg

このページの最終更新日: 2024/02/14

  1. 概要: ポリエチレングリコールとは
  2. PEG 沈の特徴とプロトコール

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概要: ポリエチレングリコールとは

ポリエチレングリコール (polyehylene glycol; PEG) は、図のような構造 (1) をもつエチレングリコールが繋がったものである。

繰り返し単位は CH2-CH2-O なので、一般式は HO-(CH2-CH2-O)n-H と表される。

ポリエチレングリコール
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PEG 沈の特徴とプロトコール

PEG は DNA や RNA から水和水を奪う性質があるので、エタノール と同様に核酸の沈殿に用いることができる (2)。一般にエタ沈 に対して PEG 沈 という。

短い DNA および RNA が沈殿しにくい のが PEG 沈の特徴で、プラスミドの精製 後に溶液から RNA をのぞいたり、PCR 後にプライマーを除去したりする目的で使われる (2)。

  • PEG8000 を 6.5%、NaCl を終濃度 0.8 M で加える。4°C で 1 時間置いたのち遠心すると DNA が得られる (2)。
  • または、PEG8000 を 10%、MgCl2 を終濃度 10 mM で加え、直ちに室温で 10 分遠心すると、100 bp 以下のフラグメントは沈殿しない (2)。

各種の塩の特徴などは エタ沈のページ にまとめてあるので、リンク先を参照のこと。

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References

  1. By コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、Calveroだと推定されます(著作権の主張に基づく) - コンピュータが読み取れる情報は提供されていませんが、投稿者自身による作品だと推定されます(著作権の主張に基づく), パブリック・ドメイン, Link
  2. 春木 2011a. エタノール沈殿あれこれ. 生物工学 89, 254-256.

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