Twitter のスクショは著作権侵害か? 最新の判決
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Twitter のスクショを掲載する
Twitter では、このようにツイートをウェブサイトに埋め込む機能がある。
IUPACの命名法は、Color Books としてまとめられている。Organic Chemistry なら Blue とか。https://t.co/a4rZ7el6LI
— UB/Ultrabem (@ultrabemub) January 4, 2023
これは元ツイートが削除されると消えてしまうという大きな欠点があったので、ほとんど使っていなかった。同じように感じる人が多かったようで、以下のようなスクショも多くみられる。
(ただし、2023 年 5 月にコードを見たら、テキストが p タグに入っていたので、この欠点は改善されたのかもしれない。Javascript を使っていて、読み込みは遅くしそうだ。)
Twitter の規約では埋め込みをすることになっているのでスクショは規約違反であり、公正な慣行に合致しない。したがって、Twitter のスクショをブログなどに載せるのは引用の要件を満たさず、著作権違反にあたるという
多くのサイトが、これをもとに「スクショは著作権侵害!」としているが、これは実は控訴審が進行中であった。2023 年 4 月に控訴審判決が出ている (参考)。
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これは、引用リツイートではなくスクショを使ったことに対する裁判なので、ウェブへの掲載とは異なる。ただし、より常識的な内容になっている。概要は以下。
- 規約はツイッターとユーザーの間の決まり事であり、「公正な慣行」とは必ずしも一致しない。
- 引用リツイートには、元ツイートが変更・削除されると表示内容が変わる。スクショにはメリットがあり、現に一般的に行われている。これも「公正な慣行」にあたりうる。
ただし、これは「スクショは引用にならない」という第一審判決を退けたもので、「スクショが無条件に引用になる」と言っているわけではないので注意。引用の範囲を満たすかどうかの検討が、スクショでも可能であるという判決である。
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