動物の構造: 左右相称、内胚葉、体腔など
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動物の構造
門レベルでの動物の分類に重要となる、おおまかな体の構造についてまとめる。
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放射相称と左右相称
クラゲやヒトデのように、中心点に対して対称な体の作りを
これに対し、ヒトのように中心線に対して左右対称な体の作りを
見た目の問題なのでわかりやすい区別だが、一つだけ注意する必要がある。それは、棘皮動物 (ヒトデ、ナマコなど) の放射相称は成長後に獲得したもので、クラゲやイソギンチャクの放射相称とは異なるという点である。
実際、ヒトデやナマコの幼生は左右相称の体をもつ。
内胚葉、中胚葉、外胚葉
内胚葉、中胚葉、外胚葉は発生段階での区分を示す言葉だが、中胚葉が左右相称動物にのみ存在することは重要である。幼生の体制のほか、これも棘皮動物の放射相称をクラゲなどのそれと区別する重要なポイントである。
内胚葉 |
胚における内側の層で、消化管、肝臓、肺などに分化する。 |
外胚葉 |
胚における外側の層で、皮膚、神経系などに分化する。 |
中胚葉 |
内胚葉と外胚葉の間にあり、筋肉、骨、腎臓、血液、生殖腺、結合組織などに分化する。 左右相称動物にのみ存在する。つまりカイメン、クラゲなどには存在しない。 |
体腔、偽体腔
ほとんどの動物は、内胚葉に由来する消化管と、外胚葉に由来する体壁の間に、
体腔が完全に中胚葉に由来する場合、それを体腔 coelom という。体腔が完全に中胚葉に由来しない場合、それを偽体腔 pseudocoel という。
前口動物、後口動物
英語版 Wikipedia のこの図がわかりやすい (8) 。
発生の過程で、卵の一部がへこんで原腸と原口が形成されるイベント gastrulation が起こる。日本語では原腸形成または原腸陥入という。
この原口が口になる動物が前口動物 protosomes であり、肛門になる動物が後口動物である。
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References
- Amazon link:
Audesirk et al. 2013a. Biology: Life on Earth with Physiology, eBook, Global Edition (English Edition): 新しいバージョンへのリンクです - ページ編集に伴い削除
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- ページ編集に伴い削除
- Amazon link:
Starr et al. 2016a. Biology Today & Tomorrow. - ページ編集に伴い削除
- ページ編集に伴い削除
- By WYassineMrabet✉ - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8062105
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