アメリカ史: ヨーロッパ入植時代の用語集

UB3/history/usa_colonial/glossary_colonial

このページの最終更新日: 2024/02/14

アメリカの歴史 で、1600 年代から 1763 年までの「ヨーロッパ人入植時代」に関係する用語集です。

  1. 人名
  2. 戦争
  3. 宗教
  4. その他キーワード

広告

人名

名前

説明

エンリケ航海王子
Prince Henry, the Navigator

自ら航海したわけではないが、パトロンとして航海者たちを支援することで大航海時代の幕開けに貢献した。ポルトガルの王子。

クリストファー・コロンブス
Christopher Columbus

バスコ・ダ・ガマ
Vasco de Gama

記録上初めて、ヨーロッパからアフリカ南岸経由でインドに到達した。

エルナン・コルテス
Hernan Cortes

メキシコ高原にあったアステカ帝国を征服した。

ジャン・カルヴァン
Jean Calvin, John Calvin

1509 - 1564, フランス出身の神学者。カルヴァンによる神学体系はカルヴァン主義 Calvinism と呼ばれる。

全ての人間が全的に堕落しているという「全的堕落 total depravity」や予定説 predestination がカルヴァン主義の代表的な概念である。

ヘンリー・ハドソン
Henry Hudson

イギリス人の探検家。オランダに依頼され、ニューアムステルダム (のちのニューヨーク) を獲得した。

戦争

名前、年代

説明

1609 - 1614
第一次アングロ・ポウハタン戦争

1622 - 1632
第二次アングロ・ポウハタン戦争


広告

宗教

図は文献 2 より。

キリスト教の宗派

用語

説明

カトリック
Catholic

教派としてのカトリックは、ローマ教皇を最高指導者とするキリスト教の教派。教会の性質に関する概念にも「カトリック」と呼ばれるものがある。

プロテスタント
Protestant

16 世紀の宗教改革でカトリックから分離したキリスト教教派の総称。

ユグノー
Huguenot

フランスにいたプロテスタント・カルヴァン派のキリスト教徒をいう。

ピューリタン
Puritan

イングランド国教会の改革を唱えたプロテスタント・カルヴァン派のキリスト教徒。日本語では清教徒とも呼ばれる。

ピルグリム
Pilgrim

「巡礼始祖」の意味。イングランド/スコットランド王であったジェームズ 1 世による弾圧を恐れ、アメリカに渡ったイングランドのピューリタンをいう。

クエーカー
Quakers

プロテスタントの一派であるキリスト友会のこと。霊的体験を重んじ、神秘体験によって震える quake ことから、クエーカーと俗称される。会員は自分達を Friends と称している。

内なる光 Inward Light (Inner Light) は Quakers に特徴的な概念で、個人の中に神が直接姿を表すというもの。

イエズス会
Jesuits

フランシスコ・ザビエルなどが属していたカトリックの修道会。

予定説
Predestination

カルヴァンによって提唱されたキリスト教の神学思想。ある人が神に救われるかどうかは予め決定されており、行動 (善行など) によって変わらないとする。

the Elect

「神によって選ばれた人」というキリスト教の概念。

A City upon a Hill

アメリカの政治レトリックでは、アメリカが世界の「希望の光」として機能するというアメリカ例外主義宣言として用いられている。

その他メモ

内容が増えてきたら整理または独自のページを作る予定。

用語

説明

コロンブス交換
Columbian Exchange

大西洋の両岸 (ヨーロッパとアメリカ) が、さまざまなものを交換して均質になったという概念。アメリカの歴史学者アルフレッド・クロスビーによって提唱された。


この時代の特徴の一つに、奴隷制度がある。重要なポイントは以下の通り。

  • 植民地は、本国に利益をもたらすことを義務付けられた。食糧ではなく商品作物を栽培したり、鉱物を採掘したりする産業が広まった。これに必要な人員をアフリカから奴隷として連れてきていた。
  • つまりこの時代の奴隷制度にはヨーロッパ、アフリカ、アメリカの 3 地域が関係していた。これはアフリカですでに存在していた奴隷制度や、古代の奴隷制度とは異なっていた。
  • 古代やアフリカの奴隷制度では、戦争で負けた国の人々が奴隷となった。捕虜が奴隷となったほか、敗戦国の犯罪者が奴隷として戦勝国に売られることもあった。彼らは比較的待遇が良く、奴隷先で家族をもつことすらも可能であった。新世界時代の奴隷は、専ら厳しい労働の従事させられた。
  • ヨーロッパ人は、ヨーロッパの奴隷制度や、聖書に奴隷の記述があることなどで、このシステムを正当化した。
  • この奴隷システムをもとにした人種差別 (黒人差別) は、いまでもアメリカ社会の重要な問題である。

広告

References

  1. Amazon link: Verdaman JM 著, 千田 智美 訳 2015a. シンプルな英語で話すアメリカ史. 図書印刷株式会社.
  2. Original PNG diagram: Vardion and others; SVG version: Stevertigo and Rursus; derivative work: Reo_On; Japanese SVG version: Kinno Angel - Stripped version of File:ChristianityBranches-2.svg and File:ChristianityBranches-2JP2.png, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=46776654による

コメント欄

サーバー移転のため、コメント欄は一時閉鎖中です。サイドバーから「管理人への質問」へどうぞ。