車のタイヤ: 交換時期、パンクの対処など
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このページの最終更新日: 2025/03/20タイヤ関連のページ
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スリップサインとタイヤの交換時期
タイヤが磨り減っていると良くないことは誰でもわかると思うが、知りたいのは
チェックするポイントは 3 つだけ (1)。
- スリップサイン
- タイヤのひび割れ
- 使用年数
新品のタイヤの溝は、夏タイヤなら
深さを測らなくても、タイヤの磨耗具合が判断できるようにつけられているのがスリップサイン。どういうものか写真で見てみよう。わかっていないと、とくにタイヤが新しい状態では見つけにくい。
まず、タイヤの側面を見ると、このような三角マークがついているはず。スリップサインは、この三角マークの先にある。

タイヤが地面と接する面で、三角マークの延長線上、溝の間を見てみよう。写真のように、盛り上がった部分があるはず。これがスリップサインである。

別の角度から、もう少し大きく。

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タイヤの空気圧
最近のほとんどのタイヤは、チューブレスタイプのラジアルタイヤなので、クギなどが刺さっても急激にパンクはしないようになっている (2)。
つまり、古いタイプのチューブ入りタイヤは、チューブとタイヤの 2 層構造になっており、その隙間を通って空気が抜けてしまう。チューブレスタイヤにはこの隙間がないので、刺さったクギ穴からしか空気が抜けない。このため、急激にパンクすることはない。
適正な空気圧は、車ごとにメーカーが指定している。通常は、運転席のドアなどの目立つところに書かれている。
空気圧が高い場合、想定されるトラブルは以下の通り (3)。
- タイヤが膨らんでおり、中央部分が摩耗しやすくなる (センター摩耗という)。タイヤが長もちしない。
- 乗りごごちが悪化する。
- タイヤが傷を受けやすくなる。
逆に、空気圧が低い場合には、以下のようなトラブルが考えられる (3)。
- タイヤが凹んでいるので、両端が摩耗する。または片側だけが摩耗する偏摩耗が発生しやすく、この場合もタイヤの寿命が縮む。
- 発熱による損傷 (ヒートセパレーション) が起こりやすくなる。
- ハイドロプレーニングが起こりやすくなる。
- 燃費が悪くなる。
パンクした場合の対処法
パンクした状態で走行するのは、ホイールを痛めるので推奨されない。速やかに安全な場所に停車し、以下の対処をする。
最近の車では、スペアタイヤが積まれていないものが多いようだ。その場合は、ロードサービスを呼ぶしかない。このようなときのために、保険の書類は必ず車に積んでおき、
カーショップが開いている時間だったら、ロードサービスに車を近くの店まで運んでもらい、タイヤを交換することになるだろう。注意点は以下。
- ロードサービスは、一般に車しか運んでくれない。人はタクシーを別に手配するか、保険会社に電話するときに人も輸送してほしい旨を伝える。
- カーショップに電話をして、タイヤの在庫があるかどうかを確かめておく。
在庫を確かめるときに重要になるのが、タイヤサイズの伝え方。タイヤを見ると、205/65 R16 などという記載がある。これらの数字は、それぞれタイヤ幅、扁平率、リム径を示している。新しくタイヤを買うときにも、これらの数字は重要になる。
スペアタイヤへの交換手順
簡単に手順だけメモしておく。
- 平らで地面が固いところに停車
- サイドブレーキをかけ、他のタイヤに輪止めをする
- ナットを緩める
- ジャッキアップ
- タイヤを交換、仮締め
- 車体を下ろして本締め
ツイッターで見かけて面白かったのでメモ。いずれ他のページに移す。
アクセルは、もともとは throttle by wire, TBW といい、アクセルスロットルバルブがワイヤーで繋がった構造になっていた。踏んだ分だけ機械的にガスが供給される。
これがコンピューター制御になっているが、このコンピューターは非常に重要。コンピューターが暴走すると、車が暴走することになるので。サブコンピューターがあり、メインコンピューターと常に通信して正常かどうかを確かめているらしい。
ホイールについて
ホイールについても少しまとめておく。ホイールの機能としては、走行に構造として必要なだけでなく、隙間からの放熱によってタイヤが熱をもつのを防ぐという意味もある。車のデザインでこだわる人もいるだろう。代表的な素材には、以下のようなものがある。
スチール |
丈夫で安価なのが特長。ただし、アルミよりも重く、放熱性も低い。メンテナンス次第で、耐用年数は 30 年以上。 |
アルミ合金 |
スチールよりも軽く錆びないので、市販されているホイールのほとんどはアルミ合金のものである。合金ではあるが、一般に「アルミホイール」と呼ばれる。耐用年数は 40 - 50 年。 |
マグネシウム |
アルミよりもさらに軽く、歪みにくいために走行性が向上。ただし腐食に弱く高いので、一般車に使われることはあまりない。競技用スポーツカー等での使用ががメイン。 |
カーボン |
カーボンファイバー製。アルミホイールの約半分の重量。さらに強度に優れ腐食にも強いが、価格も高い。使用はごく限られている。ポルシェやムスタングのハイスペックモデルに採用されたことがある。 |
チタン |
熱に強く、重要、強度、腐食への強さともに最高峰。スペースシャトルの着陸用車輪がチタンホイールを採用している。車用には市販されていないようだ。 |
このように、一般的な車にはアルミホイールがついていて、耐用年数も長いので、基本的には問題が生じない限り交換は不要である。生じうる問題としては、ひび割れ、変形 (パンクした状態での走行などによる)、空気漏れなどで、これらは事故に直結する可能性が高いので、気づいたらすぐに走行をやめて交換すべき。
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References
- 車のタイヤ交換時期はいつ!?チェックポイントはたったの3つ! Link: Last access 8/23/2017.
- 北島久和、クルマの応急処理 Q & A. 山海堂.
- タイヤの空気圧. Link: Last access 2021/08/17.
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