NMR によるグルタミン酸の検出
- 概要: Proton NMR による検出
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概要: Proton NMR による検出
それぞれのプロトンのケミカルシフト値などは以下の通りである。Glu-H2 は,Glu の 2 番の炭素に結合しているプロトンを示す。
ピークの分離は,当然磁場が強いほど良くなる。
Proton | Chemical shift (ppm) in D2O | Multiplicity |
Glu-H2 | 3.74 | dd |
Glu-H3 | 2.04 and 2.12 | m |
Glu-H4 | 2.34 and 2.35 | m |
Proton | Chemical shift (ppm) in D2O | Multiplicity |
Gln-H2 | 3.75 | t |
Gln-H3 | 2.11 and 2.13 | m |
Gln-H4 | 2.43 and 2.45 | m |
臨床用の MRI/MRS の磁場は 1.5-3 T ほどで,Glu と Gln のピークを分離することが難しい(4I)。両者を合わせて Glx として定量することも行われているが,低磁場での分離を可能にするための検討も行われている。
> PRESS sequence という Glu 定量のためのパルスがある (1)。
- TE-averaged PRESS, constant-time (CT) PRESS という方法もある。
- CT-PRESS を使って 3 T での Glu, Gln の定量を in vitro, rat in vivo で可能にしている。
- エタノール の投与で,ラットの 脳 で 16 週後にまず Gln が,24 週後に Glu が増えることも示している。
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References
Gu et al. 2013a. Quantification of glutamate and glutamine using constant-time point-resolved spectroscopy at 3 T. NMR Biomed 26, 164-172.
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