酸性および塩基性アミノ酸

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このページの最終更新日: 2024/02/14

  1. 荷電性アミノ酸とは
  2. 酸性アミノ酸とは
  3. 塩基性アミノ酸とは

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荷電性アミノ酸とは

荷電性アミノ酸 という言葉があるが、これは以下の酸性・塩基性アミノ酸を合わせたものである (H+ の授受が電荷に影響するため)。

酸性アミノ酸

酸性アミノ酸 acidic amino acids は、側鎖にカルボキシル基 -COOH があるグルタミン酸 glutamate とアスパラギン酸 aspartate のことをいう。名前にも「酸」がついているので、非常に覚えやすい。

酸と塩基の定義に基づいて考えてみる。酸とは H+ を放出する物質 であり、アミノ酸はもともと α 炭素に結合した COOH 基が H+ を放出する「酸」である (「アミノ酸 amino acid」という名前からもわかる通り)。グルタミン酸とアスパラギン酸は、これに加えて側鎖からも H+ が放出されるため、「酸性アミノ酸」という重複した名前がついている。

酸、塩基については、酸・塩基の定義 からの一連のページに解説がある。生化学の目次 に目次があるので、そちらも参照のこと。

アスパラギン酸とグルタミン酸は構造も似ていて、側鎖の根元にメチレン基 methylene group CH2 があるかどうかの違いだけである。



グルタミン酸

アスパラギン酸

塩基性アミノ酸とは

塩基性アミノ酸 basic amino acid は、アルギニン, リジン, ヒスチジン の 3 種類である (1)。ヒスチジンを含めない場合もある。

塩基 base とは H+ を受け取れるものを指し、これらのアミノ酸は以下のように側鎖で H+ を受け取るために塩基性アミノ酸と呼ばれる。


アルギニン


リジン



ヒスチジン



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References

  1. Amazon link: ストライヤー生化学: 使っているのは英語の 6 版ですが、日本語の 7 版を紹介しています。参考書のページ にレビューがあります。