ケシの花からとれる麻酔薬 モルヒネ: 構造、作用機序など

UBC/reagents/m/morphine

このページの最終更新日: 2024/02/14

  1. 概要: モルヒネとは

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概要: モルヒネとは

モルヒネ morphine は図のような構造 (Public domain) をもつ物質で、麻酔作用を示す。アミノ酸 である チロシン から合成される化合物で、アルカロイド、オピオイドの一種である。


モルヒネの構造

オピオイド受容体に結合してオピオイド神経を興奮させ、痛みの神経伝達を遮断することで鎮痛作用を示す。慢性疼痛や各種の原因による疼痛を緩和する目的で使われる。ただし、触覚や鋭い痛みには影響せず、鈍い痛みのみを抑制する (1)。

O,O-diacetylmorphine がヘロインであり、ヘロインは大麻に次いで使われている麻薬。モルヒネはヘロイン合成の原料でもある。

References

  1. 堀田, 2014a. マイクロコーンによる疼痛緩和の神経性機序. 全人的医療, 13, 39-45.

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