成長ホルモン受容体: 構造、機能、下流シグナルなど

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このページの最終更新日: 2024/12/15

  1. 概要: 成長ホルモン受容体とは
  2. 成長ホルモン受容体の構造

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概要: 成長ホルモン受容体 GHR とは

成長ホルモン受容体 (growth hormone receptor; GHR) とは、成長ホルモン GH のシグナルを細胞内に伝える一回膜貫通型の受容体である。

成長ホルモン受容体の構造

GHR は最初に同定されたサイトカイン受容体である (1)。サイトカイン受容体に一般的にみられる特徴として、下の図のように

  1. 細胞膜を 1 回貫通し、細胞外には少なくとも一つの cytokine receptor homology (CHR) domain をもつ (黄色と赤の部分)。
    • 黄色の部分の 2 本線は、2 つの fibronectin III-like domains である。
    • 赤い membrane proximal domain には、WS x WS motif が含まれる。これは、GHR では YGEFS になっている。
  2. 緑の部分のように、additional fibronectin III domains をもつ受容体も多い。
  3. 細胞内には、プロリン proline に富んだ Box 1 モチーフと、それよりも保存性の低い Box 2 motif がある。Box 2 にも多くの芳香族アミノ酸と酸性アミノ酸が含まれ、これらは JAK2 の結合サイトである。



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References

  1. Waters and Brooks 2015a (Review). JAK2 activation by growth hormone and other cytokines. Biochem J 466, 1-11. Open Access article distributed under the terms of the Creative Commons Attribution Licence (CC-BY). 著作権のページ も参考にどうぞ。