古事記と日本書紀の違い
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概要: 古事記と日本書紀の違い
溝口睦子著 アマテラスの誕生 (文献 1, Amazon link) などを参考にしている。
大まかにいうと、古事記は天皇家のために編纂された書、日本書紀は公式の歴史書という性格が強い。
日本書紀には「一書に曰く」という形で多くの異伝が記載されている。
古事記 | 日本書紀 | |
---|---|---|
編纂の時期と |
完成は 712 年 (1)。「わずか 4 ヶ月で作られた」する言説もあるが、文献 1 では編纂開始時期は不詳とされる。4 ヶ月は、太安万侶が稗田阿礼の口述を文章化するのに要した時間で、編纂にかかった時間と考えるのは不適切。 稗田阿礼を中心に、天武も直接編纂に関わる。完成は太安万侶。 |
天武天皇が 681 年に川島皇子ら皇族・貴族 12 人に編纂を始めさせた。 完成は 720 年。 |
言語 |
和化漢文 (日本語の音を漢字で表記) |
漢文 |
巻数 |
3 冊 |
30 冊 |
特徴 |
天武の意図による大胆な編集が入っている (1)。国内の出来事が中心。 |
原資料に忠実な正史として編纂された。朝鮮半島の出来事も多く触れられている。 |
オオクニヌシ |
因幡の白兎など、多くのエピソードが含まれる。 |
省略されているエピソードが多い。 |
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References
- 溝口睦子著 アマテラスの誕生 (Amazon link) 岩波新書 2009.
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