グルタチオン: 抗酸化作用をもつトリペプチド
- 概要: グルタチオンとは
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概要: グルタチオンとは
グルタチオン glutathione は、図 1 のような構造 (2) をもつ
左側から、COOH と NH2 をもつ グルタミン酸、チオール基 SH をもつ システイン および 最小のアミノ酸 グリシン から成る。融点は 195 °C (3)。
生体から取り出された最初の結晶性ポリペプチドである (3)。Hopkins が 1921 年に酵母から発見、分離。Harington が 1935 年に合成によって構造を確定した。以下のような重要な生化学的性質をもっている。
酸化還元状態の制御 : チオール基が可逆的な酸化を受ける。酸化型グルタチオン GSSG と還元型グルタチオン GSH の 2 種の構造をとり、細胞内の酸化還元状態 (レドックス状態 redox state ) を制御する。
GSH/GSSG 比はレドックス状態の指標である。
References
- Berg et al. Biochemistry: 使っているのは 6 版ですが 7 版を紹介しています。
- By NEUROtiker - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2317553
- 岩波 理化学辞典 第5版.
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