ロイシンの構造、機能、代謝:
インスリン分泌を促進するBCAA

aa_carbo_lipid/aa/leu
2018/02/21 更新

  1. 概要: ロイシンとは
  2. ロイシンと代謝制御

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概要: ロイシンとは

ロイシン leucine は側鎖が分岐している以下の 3 種類の分岐鎖アミノ酸の一つである。3 種類とも、動物が生合成することができない 必須アミノ酸 である。生合成経路は、植物およびバクテリアに存在する。ちなみに、動物が合成できないのは分岐の入った側鎖の部分である。


バリン, Valine, Val, V
ロイシン, Leucine, Leu, L

イソロイシン, isoleucine, Ile, I

Leu の特徴

  • 英語の発音 [luːsiːn]
  • pK1 (COOH) = 2.3
  • pK2 (NH3+) = 9.7
  • 必須、分岐鎖

ロイシンには苦味がある。速さに不斉炭素原子があるのも特徴。

グリシンおよびロイシンは 1820 年に Jöns Jacob Berzelius によって単離された。1819 年に Joseph Louis Proust はチーズから “oxide caseeux” としてロイシンを単離しており、こちらが最初の発見であるとする見方もある。Leucine の語源は、ギリシャ語の leukos (白) である。


ロイシンと代謝制御

BCAA のなかでも、とくにロイシンは mTOR を活性化し、タンパク質合成を促進する作用があることが知られている。

ラット でインスリン insulin の分泌を促進する作用がある (1)。また、食事中に含まれるロイシンは、食後の血中レプチン leptin 量を増加させる (2)。


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References

  1. Filiputti et al. 2010a. Augmentation of insulin secretion by leucine supplementation in malnourished rats: possible involvement of the phosphatidylinositol 3-phosphate kinase/mammalian target of rapamycin pathway. Metab Clin Exp 59, 635-644.
  2. Lynch et al. 2006a. Leucine in food mediates some of the postprandial rise in plasma leptin concentrations. Am J Physiol Endocrinol Metab 291, E621-630.