最も塩基性の高いアミノ酸・アルギニン:
構造、機能、代謝など

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このページの最終更新日: 2024/02/14

  1. 概要: アルギニンとは

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概要: アルギニンとは

アルギニン arginine は図のような構造をもつアミノ酸である。IUPAC名は 5-グアニジノ-2-アミノペンタン酸 (S)-2-Amino-5-guanidinopentanoic acid で、略号は R または Arg。

アルギニンには以下のような性質がある。

  • メチル化修飾を受ける。染色体 の構造を通じて遺伝子発現を制御するタンパク質、ヒストン のメチル化修飾が有名。詳細はヒストンのページへ。

600 mg/kg i.v. infusion to rat で、脳の血流 CBF が約 20% 増大する (1)。

エビ、カニ類は、筋肉のホスファゲンにリン酸化アルギニンを使う (1I)。なお glycogen も筋肉に多量に存在。低酸素 hypoxia 条件でリン酸化アルギニンから ATP を作る。脊椎動物のリン酸化クレアチンに相当。アルギニンのリン酸化はアルギニンキナーゼによってなされる。これはクレアチンキナーゼと相同である。

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References

  1. Hervant et al. 1999a. Lactate metabolism and glucose turnover in the subterranean crustacean Niphargus virei during post-hypoxic recovery. J Exp Biol 202, 579-592.
  2. Herzog et al. 2013a. Lactate preserves neuronal metabolism and function following antecedent recurrent hypoglycemia. J Clin Invest 123, 1988-1998.