魚類の浸透圧調節
UBC/tissue/kidney/osmoregulation_fish
このページの最終更新日: 2024/02/14このページは「魚類研究者」様からの寄稿記事です。改変の許可も頂きましたので、適宜更新していきます。ご協力ありがとうございました。
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淡水魚の浸透圧調節
魚類の浸透圧調節は、淡水魚の場合と海水魚の場合で大きく事情が異なる。
淡水魚の場合に問題となるのは、主に体表からの 水の流入と塩の流出 である (図, Public domain)。これは、周辺が淡水であることから容易に理解できるだろう。
浸透圧調節に関わる主要器官は鰓 gill および腎臓 kidney である。魚類の体は、これらの器官を利用して水の流入および塩の流出を防ぐことになる。
まず、鰓からは NaCl を積極的に取り込む。また、流入してくる水は尿として排出するが、イオンは体内に保持したいので、薄い尿を大量に放出することになる。淡水魚の腎臓は、高等脊椎動物の腎臓と同じ構造をもっており、効率的に水を再吸収する。
海水魚の浸透圧調節
海水魚の場合、状況が正反対になる。図 (2) のように 体表から水が抜け、イオンが流入してくる。
したがって、鰓から積極的にイオンを放出するとともに、尿からも塩を排出する。しかし水はできるたけ体内に保持したいので、濃い尿を少量出すことになる。
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