血液の凝固

UBC/tissue/blood/coagulation

このページの最終更新日: 2024/02/14

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  1. 血液凝固のメカニズム

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血液凝固のメカニズム

血液の凝固、凝血 blood clotting は、一連の酵素 enzyme のカスケードによって引き起こされる素早い応答である (下図、1)。Coagulation ともいう。

血液凝固のメカニズム
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Coagulation cascade は、intrinsic/extrinsic に大きく分けることができる。

Intrinsic pathway

  1. Factor XII (Hageman factor) の活性化で開始される。

Extrinsic pathway

  1. 外傷により tissue factor が活性化する。TF は膜に結合した糖タンパク質である。
  2. スロンビン thrombin というプロテアーゼが合成される。
  3. Thrombin のポジティブフィードバックにより、さらに多量の thrombin が合成される。

これらの経路は最終的に合一され、以下のように fibrinogen から fibrin を作り出し、clot を作る。

  1. フィブリノーゲン fibrinogen は、Aα chain, Bβ chain, γ chain を 2 個ずつ含む 6 量体で、分子量は 340 kDa である (2)。Rod 部分は alpha-helix coiled-coil 構造 (triple strand) である。
  2. Thrombin により A peptide, B peptide (合わせて fibrinopeptide という) が Aα chain, Bβ chain からそれぞれ切り取られ、fibrin モノマーを作る。fibrin monomer は α, β, γ chain を 2 個ずつ含む。
  3. Fibrin monomers は重合し、繊維状の fibrin を作る。重合は Lys および Gln の間で行われ、transglutaminase に触媒される。

Fibrin はセリンプロテアーゼである plasmin によって分解される。

Factor VIII 欠乏: Classic hemophilia (= hemophilia A) という病気の原因になる。

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References

  1. By Dr Graham Beards - Own work, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=19094276

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