ガスボンベの圧力レギュレーター: 使い方、種類など
- 概要: 圧力レギュレーターとは
- 圧力レギュレーターの種類
- 一段式と二段式
- ガスの種類に応じた違い
- 圧力レギュレーターの原理および性能
- 高圧側の圧力計
- 低圧側の圧力計
- 圧力レギュレーターの使い方
広告
概要: 圧力レギュレーターとは
圧力レギュレーターとは、流体 (液体および気体) の圧力を調節するバルブ状の装置のことをいう。単にレギュレーターと呼ばれることも多い。このページでは、主に以下のような
写真のようにガスボンベの口に取り付ける場合と、流路に取り付ける場合がある。また、流量の制御を行う機器は流量計 mass flow controller と呼ばれ、圧力レギュレーターとは異なる。
圧力レギュレーターの種類
一段式と二段式
レギュレーターは、内部の仕組みに応じて一段式 single stage regulator および二段式 two stage regulator に分類される。仕組みについては、このページ下方に図があるので参照のこと。
二段式では、レギュレーター内に中圧の空間を作ることによって、圧力を安定させることができるというメリットがある。
ガスの種類に応じた違い
レギュレーターは
実際には、ネジのサイズが可燃性、支燃性、不活性などの性質の違いによって異なっているので、合っていないレギュレーターはそもそもガスボンベに接続できないようになっている。
ヘリウム、窒素、アルゴンなどの不活性ガスは同じレギュレーターを使えるとしているところもあるが、ヘリウム専用のレギュレーターもあり、正直なところよくわからない。 少なくとも、手元のヘリウムおよび窒素のガスボンベの接続口は両方とも |
|
更新予定。 |
広告
圧力レギュレーターの原理および性能
下の写真のように、2 つゲージがついている圧力計では、片方がボンベ内の圧力 (高圧側) を、他方が排出側 (低圧側) の圧力を示している。
高圧側の圧力計
高圧側の圧力計を inlet gauge という。この圧力で、どの程度ガスがボンベ内に入っているかを推察することができる。なお、ボンベ内の圧縮ガスの圧力は最大で 14.8 MPa (35°C) である (2)。これは約 2150 psi に相当する。よって、inlet の最大圧力はこの数字以上のものを選ばなければならない。
Inlet gauge の仕組みは、一段式では図のようになっている (3)。レギュレーターのハンドルで圧力をかけていないとき、図の poppet という部分が完全に閉じられている。ここでガスボンベ上部のネジを緩めると、圧力がガスボンベ内とレギュレーターの濃い青の部分で同じになり、inlet gauge に表示される。
この原理は、二段式レギュレーターでも同じである。二段式では低圧側に違いがあるので、図は次の項目に載せておく。
液化ガスの場合は、ボンベ内で液体が蒸発してガスになることから、圧力で残量を判断できない。そのため、一般に高圧側の圧力計はなく、ゲージが一つだけのレギュレーターを用いる (2)。
低圧側の圧力計
低圧側の圧力計は outlet gauge と呼ばれる。まずは、一段式の上の図を見てみよう。
レギュレーターのハンドルを回すことで、poppet が少しだけ開き、薄い青の部分にボンベ内の機体が入ってくる。この圧力がそのまま outlet の圧力となって表示される。
二段式では、下の図 (4) に見るように、この仕組みが二つある。二段式を使うことによって、outlet の圧力変動を少なくすることができる (2)。
レギュレーターの使用圧力範囲は、低圧側圧力計の最高目盛の 60% 以下または 2/3 以下である (2)。
広告
References
- By Triddle - 投稿者自身による作品, パブリック・ドメイン, Link.
- 圧力調整期の選択の指針. Pdf file. Last access 2019/07/10.
- By 英語版ウィキペディアのMintrickさん, CC 表示-継承 3.0, Link
- By 英語版ウィキペディアのMintrickさん, CC 表示-継承 3.0, Link
コメント欄
サーバー移転のため、コメント欄は一時閉鎖中です。サイドバーから「管理人への質問」へどうぞ。