MES 緩衝液: 最も酸性側の Good's buffer

reagents/m/mes_buffer
4-25-2017 updated

  1. 概要: MES buffer とは

広告

概要: MES buffer とは

MES は右のような構造 (1) をもつ物質で、正式な名称は 2- (N-morpholino)ethanesulfonic acid という。

Good's buffer の一つであり、pKa = 6.15 であることから、緩衝域は最も酸性側である。Sigma の資料 (2)によると、pH 5.5 - 6.7 が有効な pH レンジである。


分子量は 195.2



作り方

同仁堂のページによると、100 mM で調製し、水酸化ナトリウム NaOH で pH を合わせる。NaOH を入れない状態では、pH = 3.7 ぐらいになるようだ。緩衝液中に NaOH を入れたくない場合は、KOH で pH 調整しても良いようである。

手持ちの原著論文から、適当に使用例を拾ってみる。


  1. セルラーゼによる polysaccharide の分解活性測定 (4)。50 mM MES、pH 5.5。1 mg/mL BSA を加えている。
  2. Lactate racemase activity, 60 mM MES, pH 6 (5).


広告

コメント欄

コメントをどうぞ! (500 字まで)


フォーラムを作ったので、各ページにあるコメント欄のうち、コメントがついていないものは順次消していきます。今後はフォーラムをご利用下さい。管理人に直接質問したい場合は、下のバナーからブログへ移動してコメントをお願いします。


References

  1. By Yikrazuul (talk) - Own work, Public Domain, Link
  2. Sigma: Biological Buffers. Link.
  3. 同仁堂 Q & A ページ. Link.
  4. Bras et al. 2011a. Structural insights into a unique cellulase fold and mechanism of cellulose hydrolysis. PNAS 108, 5237-5242.
  5. Desguin et al. 2013a. Lactate racemase is a nickel-dependent enzyme activated by a widespread maturation system. Nat Commun 5, 3615.