現像液 developer: 組成、捨て方など

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このページの最終更新日: 2025/01/05

  1. 概要: 現像液とは
  2. ウエスタンブロットにおける現像プロトコール

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概要: 現像液とは

現像液 developer とは、フィルムや印画紙などの感光材料を現像するための試薬である。写真 (1) のような薄い黄色の液体で、古くなると茶色に変わってくる。

Western blot での現像に使われていたが、現在ではイメージャーを使う方法が一般的かもしれない。



富士フィルムの DN-3C 現像液には、以下のような複数の試薬が含まれる (2)。

  • ベンジルアルコール, 5–10%
  • ブチルナフタレンスルホン酸ナトリウム, 1–5%
  • トリエタノールアミン, 1–5%
  • ジエタノールアミン, 0.1–1%
  • 2-アミノエタノール, 0.1–1%

このうち、ジエタノールアミンは IARC によってグループ 2B (ヒトに対して発がん性があるかもしれない) というグループに分類されている。ただし、製品として現像液に発がん性があるというデータはない。

眼への刺激が強い薬品である。

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References

  1. By Dirk Meyer - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, Link
  2. DN-3C 安全データシート、富士フィルム. 整理番号 IN400009G.