tRNA の構造

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10-10-2017 updated

  1. 概要: tRNA の構造

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概要: tRNA の構造

Transfer RNA (tRNA, 転移 RNA) とは,mRNA を鋳型にしたペプチド合成を仲介する 100 塩基以下の短い RNA のことである (図, 文献 1)。



tRNA は図 (2) に示すようなクローバー型の構造をしている。構造上の重要なポイントは以下の通りである (3)。

直線状の部分

塩基が水素結合 hydrogen bond を作って構造形成に寄与している。

Anticodon arm (A)

図の α の位置の赤い 3 塩基が mRNA 上のコドンと水素結合する。この 3 塩基は アンチコドン と呼ばれる。

Acceptor stem (β)

  • アミノ酸は tRNA の 3' 側に結合する。すなわち,アミノ酸の C 末端のカルボキシル基 COOH と,tRNA の 3' 末端のリボースの 2 または 3 位のヒドロキシ基 OH がエステル結合する。図の β の位置。
  • tRNA へのアミノ酸の付加は aminoacyl-tRNA synthetase という酵素 enzyme によって行われる。

DHU arm (D)

単に D アームとも言う。aminoacyl-tRNA synthetase による認識部位と考えられている。

DHU はジヒドロウリジンで,この修飾塩基がこのアームに含まれることが多いためこのように名付けられている。

TψC arm (T)

ψ は「プサイ」であり,単に T アームとも言う。リボソームの認識部位と考えられている。

ψ も修飾塩基シュートウリジンを表し,このアームに含まれることが多い。



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References

  1. By Boumphreyfr - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=7200200
  2. CC 表示-継承 1.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=53280
  3. Berg et al. Biochemistry: 使っているのは 6 版ですが 7 版を紹介しています。