静電的相互作用

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8-21-2017 updated

  1. 概要: 静電的相互作用とは

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概要: 静電的相互作用とは

荷電した原子は、その反対に荷電した原子を引き寄せる力がある。これを 静電的相互作用 electrostatic interaction といい、そのエネルギー E は以下の式で表される (1)。

E = kq1q2/Dr2

ここで、q1 および q2 は電荷、r は原子間の距離 (オングストローム)、D は dielectric constant と呼ばれる定数で、溶媒により決定される。k は proportionality constant という定数である。E の単位が kJ/mol のとき k = 1389、kcal/mol のとき k = 332 となる。


水素結合 hydrogen bond も静電的相互作用の一種であるが、その生化学的重要性から別の結合として名前がつけられている。


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References

  1. Berg et al. 2006a. (Book). Biochemistry, 6th edition.

Berg, Tymoczko, Stryer の編集による生化学の教科書。 巻末の index 以外で約 1000 ページ。

正統派の教科書という感じで、基礎的な知識がややトップダウン的に網羅されている。その反面、個々の現象や分子に対して生理的な意義があまり述べられておらず、構造に偏っていて化学的要素が強い。この点、イラストレイテッド ハーパー・生化学 30版 の方が生物学寄りな印象がある。

英語圏ならば学部教育向けにはややレベルが高い印象。しかし、基本を外さずに専門分野以外のことを 研究レベルで 英語で読みたいという日本人には非常に適しているだろう。輪読とかにも向いているかもしれない。翻訳版はストライヤー生化学として売られている。