セサミン: ゴマに含まれる健康成分

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8-10-2017 updated

概要: チアミンとは

チアミン thiamine とは、右 (1) のような構造をもつビタミン B₁ の国際的名称である (1)。

米ぬか、胚芽、酵母などに多く含まれ、欠乏によりヒトでは脚気様の症状が、ネズミなどでは神経炎症がみられる。

生体内ではピロリン酸エステル thiamine diphosphate, ThDP が補酵素 coenzyme として働くと考えられている。

塩酸塩は、無色の長い板状結晶で、紫外線吸収極大は 235 および 267 nm。

ビタミン B₁ の摂取量が不十分な場合、脚気 beriberi を発症する (2)。神経系および心臓に異常が現れ、倦怠感、食欲不振などが主な症状である。

ThDP が補酵素として働くピルビン酸デヒドロゲナーゼ PDH、TCA 回路の酵素で PDH と相同な α-ketoglutarate dehydrogenase、ペントースリン酸回路の transketolase などの活性が低下する (2)。ThDP のページに酵素の一覧表あり。

血中ピルビン酸濃度が著しく増大する。赤血球の transketolase 活性の低下も診断に有効 (2)。

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このサイトでは、私が持っている 1987 年の第 4 版を引用していることが多い。1998 年に第 5 版が発行されている。

ネット情報の問題点の一つは、信頼できる定義になかなか出会えないことである。Wikipedia には定義らしいことが書いてあり、普段の調べ物には十分なことも多いが、正式な資料を作るときにはその引用は避けたいものである。

そんなときに役に立つのが理化学辞典や生化学辞典。中古でも古い版でもよいので、とにかく 1 冊持っておくと仕事がはかどる。

リンク

"Thiamin" by NEUROtiker - 投稿者自身による作品. Licensed under パブリック・ドメイン via ウィキメディア・コモンズ.
Berg et al. Biochemistry: 使っているのは 6 版ですが 7 版を紹介しています。