精液に含まれる DNA 安定化アミン・スペルミン:
構造、機能など

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このページの最終更新日: 2024/02/14

  1. 概要: スペルミンとは

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概要: スペルミンとは

スペルミン spermine (図, Public domain) は、精液中から 1678 年に発見されたポリアミンである。なお、ポリアミンとは複数 (ときに 2 つでも) のアミン amine が結合した物質をいい、生体内には一般に 20 種類以上のポリアミンが含まれる。

スペルミンはオルニチンから合成されると考えており、DNA を安定化させる作用があることが知られている。

スペルミンの構造

スペルミジン spermidine (図, public domain) も精液から発見されたポリアミンである。構造はスペルミンに類似する。

スペルミジンの構造

> スペルミジンは SAM から合成される (1)。

  • アデノシンとメチオニンから合成される SAM が、S-adenosyl methionine decarboxyrase によって脱炭酸され、decarboxylated SAM (dcSAM) となる。
  • dcSAM にアミノプロピル基が付加され、さらにこの基がスペルミジンに転移することでスペルミンが合成される。この反応はスペルミン合成酵素による。

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