健康診断を受けると、結果だけでなくたくさんのデータが載った表を渡してもらえる。ヘマトクリット値、GOT、LDH、尿ビリルビンなど、聞いたことはあってもその意味を全て知っている人は少ないだろう。

この本は専門書ではないが、健康診断の結果を理解するのに十分な程度で、測定値のもつ意味を解説している。とくに尿と血液の章が素晴らしい。

さらに、こうした検査の「正常値」が平均値 ± 2 x 標準偏差 として定義されていることにも触れ、検査結果が「正常値」から外れている場合にどう解釈すればいいかが示されている。