飼料効率と飼料要求率:
定義、計算方法など

UBC/environment/agriculture/fcr_fe

このページの最終更新日: 2024/12/15

  1. 概要: 飼料効率と飼料要求率
  2. 飼料効率とは
  3. 飼料要求率とは

広告

概要: 飼料効率と飼料要求率

飼料効率 feed efficacy (FE) と飼料要求率 feed conversion ratio (FCR) は、いずれも畜産・水産業で使われる概念で、餌の量と成長率の関係を示したものである。両者は逆数の関係にある

飼料効率を例に説明する。次の項目でみるように、飼料効率は単位飼料あたりの生産量 (= 体重増加量) であるので、以下のようなことが言える。

  • 「飼料効率が高い = 餌が効率よく肉になる」ということなので、農業的には高い方が望ましい。
  • この場合、飼料要求量 = 一定の体重増加に必要な餌の量は低くなる。つまり農業的には飼料要求量は低い方が望ましい。

広告

飼料効率とは

飼料効率 feed efficacy は、以下の式で計算される。


飼料効率 = (生産量)/(飼料摂取量)


生産量の単位は一般に kg または g で、研究レベルでは 体重増加量、すなわち「実験終了時の体重 - 実験開始時の体重」が使われることが多い。

飼料摂取量の単位も、同様に kg または g であり、したがって FE は無単位の量となる。

飼料要求量とは

飼料要求量 feed conversion ratio は、飼料効率の逆数であり、以下の式で計算される。生産量、飼料摂取量の単位などの注意点は、飼料効率の場合と同じである。

Feed conversion rate という英語が使われることもある。Google Scholar では ratio のヒットが約 3 万件、rate だと約 1 万件であった (2020 年 12 月)。


飼料効率 = (飼料摂取量)/(生産量)



広告

References

コメント欄

サーバー移転のため、コメント欄は一時閉鎖中です。サイドバーから「管理人への質問」へどうぞ。