リソソーム: 細胞内消化を担当するオルガネラ
- 概要: リソソームとは
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概要: リソソームとは
リソソーム lysosome は細胞内消化を担当するオルガネラで、以下のような特徴をもつ (1)。
- 膜に囲まれており、内部は酸性に保たれている。
- 内部には、酸性条件下で働く
acid hydrolase が含まれており、タンパク質、核酸、炭水化物および脂質を分解する。
Acid hydrolase の輸送
Acid hydrolases は、翻訳されたあと選択的にリソソームへ輸送されるように、ゴルジ体で mannose-6-phosphate を付加される (参考: タンパク質の輸送のページ)。輸送は以下のように行われる。
- ゴルジ体の膜には、mannose-6-phosphate receptor がある。
- Mannose-6-phosphate が受容体に結合すると、小胞が形成され、acid hydrolase が包み込まれる。
- この小胞は
クラスリン clathrin というタンパク質で覆われている。 - この小胞は、細胞膜からやってくる小胞である
エンドソーム と融合する。 - Proton pumping によって内部の pH が低下する。
- クラスリンが小胞から離れ、タンパク質が mannose-6-phosphate 受容体から解離する。受容体はゴルジ体に輸送され、リサイクルされる。
- Acid hydrolase がリソソーム内で活性をもつようになる。
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References
- Amazon link: 水島 (訳) 2015a. イラストレイテッド細胞分子生物学 (リッピンコットシリーズ).
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